【気になる一言】自身初ポールを獲得したストロール。その要因は「チームがペレスのタイムを逐一教えてくれた」

 F1キャリア75戦目にして自身初のポールポジションを獲得したランス・ストロール(レーシングポイント)。F1通算101人目となるポールシッターに輝く最大の要因となったのは、予選Q3でライバル勢がフルウエットタイヤでコースインするなか、早めにインターミディエイトタイヤでタイムアタックを開始したレーシングポイントの判断だった。

 その判断は難しくなかったのかと、予選後の会見で尋ねられたストロールはこう答えた。

「僕たちにとっては、そんなに難しい判断じゃなかった」

「Q3に入る前に雨は上がっていたから、路面は乾いていき、フルウエットよりもインターミディエイトのほうが適していくだろうと思っていた。実際、フルウエットで出ていったら、路面は乾き出していたのにグリップが全然なかった」

「それにチームメイトのセルジオ(ペレス)がインターミディエイトでコースインしていて、そのタイムをチームから逐一報告を受けていたから、もうタイヤを交換するタイミングだと判断して、すぐにピットインしてインターミディエイトにタイヤを交換することにした。インターミディエイトに変えたらフィーリングがかなり改善されたので、アタックを開始することにした」

「ただ、路面はまだトリッキーであちこちで滑りまくっていた。だから、あの時点ではインターミディエイトがベストな選択だったかは確信がなかった。何度も頭の中でフルウエットのほうが良かったかもしれないという思いがよぎったよ。でも、インターミディエイトでいい走りができた。どちらのタイヤが良かったは結果が物語っているよね」

 優勝に最も近いポールポジションからスタートするストロール。初優勝の可能性について尋ねられると、こう答えた。

「それはまだわからないね。繰り返すけど、日曜日のレースもコンディションが大きく影響すると思う」

「というのも、日曜日もまだレース開始時に雨が降る可能性があるからだ。もし雨が降れば、混乱したレースになるだろう。だからスタートの数時間前にどうなっているか。僕にとってF1で初めてのポールポジションだから、その瞬間を楽しみながらも集中して臨みたい」

2020年F1第14戦トルコGP 予選後会見に出席したセルジオ・ペレスとランス・ストロール(レーシングポイント)
2020年F1第14戦トルコGP セルジオ・ペレスとランス・ストロール(レーシング・ポイント)
2020年F1第14戦トルコGP ランス・ストロール(レーシングポイント)

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