GⅠ優勝馬のお部屋、きれいにしたよ 馬の博物館で催し

ポニーの手綱を引いて歩く小学生(右)=馬の博物館

 家族で馬と触れ合うイベント「親子で馬に親しむ日」が15日、馬の博物館(横浜市中区)のポニーセンターで行われた。爽やかな秋晴れの下、参加者たちは厩舎(きゅうしゃ)の作業や試乗を体験して楽しんだ。

 馬について学ぶ「愛馬教室」には、事前に申し込みをした小学4年から6年の児童6人が参加。馬が1日の大半を過ごす馬房で、「ぼろ」と呼ばれる馬のふんを取り除き、床に敷いた切りわらを取り換える清掃作業に挑戦した。

 清掃したのは、競馬のGⅠレースで優勝経験があるマイネルキッツなどの馬房。わらを短く切った切りわらは、馬の尿でぬれると重くなる。先がフォーク状で長い柄のついた道具を使い、慣れない作業に苦労する子どもたちの様子を、保護者らは温かく見守った。

 その後、馬場でポニーの手綱を引いて一周したり、大きなサラブレッドに乗馬したりした。馬が怖いので克服しようと参加した児童もおり、同センターの職員らの指導を受けて、馬との交流を楽しんだ。

 元々馬に関心があったという笠原優さん(11)は「楽しかったけど、汚れたわらが重くて大変でした」と笑顔を見せた。

© 株式会社神奈川新聞社