ブルージェイズが積極補強へ 「エリート級の選手を獲得したい」

近年のブルージェイズは、徐々にではあるものの、オフシーズンやトレード・デッドラインで積極的な動きを見せるようになっている。昨オフに柳賢振(リュ・ヒョンジン)、今季のトレード・デッドラインにロス・ストリップリング、タイワン・ウォーカー、ジョナサン・ビヤーらを獲得したのがその最たる例だろう。そして、ロス・アトキンスGMは今オフを「チームをより良くするさらなるチャンス」と考えているようだ。ブルージェイズは今オフ、最も積極的に動くチームの1つと見られており、アトキンスもそれを否定しなかった。

アトキンスは「我々が実現したいと思っていることは、本当に優れた選手を1人ないし2人、あるいは3人くらいチームに加えることだ」と発言。「エリート級の選手を獲得するのは決して簡単なことではないけれど、今オフはそれを実現するチャンスだと思っている。まずは市場がどう動くか見てみよう」と語り、エリート級の選手を複数獲得するような大型補強を展開する可能性を示唆した。

アトキンスによると、ブルージェイズは「失点を防ぐ」という観点での戦力アップを目指しているという。よって、エース級の先発投手の獲得に動く可能性が高く、長期の大型契約でトレバー・バウアー、あるいは短期契約でチャーリー・モートンの獲得を狙う可能性がありそうだ。

若手選手の着実な成長により戦力を向上させ、レイズやヤンキースといった強豪がひしめくアメリカン・リーグ東部地区で4年ぶりのポストシーズン進出を成し遂げたブルージェイズだが、来季以降も競争力を維持するにはさらなる戦力アップが必要。そのために投手力の向上のほか、DJ・レメイヒュー、ジョージ・スプリンガーのような強打者の補強も検討されるだろう。

「とにかくチームをより良くすることを考えている」とアトキンス。「オフシーズンが終わるころには、そのパズルのピースが何であるかがわかるだろう」と語り、今オフの積極補強に含みを持たせた。

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