右腕・オドリッジに4球団が興味 2019年に自己最多15勝

「ESPN」のバスター・オルニー記者によると、先発右腕のジェイク・オドリッジにジャイアンツ、ブルージェイズ、メッツ、そして再契約を目指すツインズの4球団が興味を示しているようだ。現在30歳のオドリッジは、レイズ時代に3度の2ケタ勝利を記録し、2019年にはツインズで自己最多の15勝をマークしてオールスター・ゲームに初選出。ところが、今季は3度にわたって戦列を離れるなど相次ぐ故障に悩まされ、不本意なシーズンを過ごした。

昨オフ、オドリッジはツインズからのクオリファイング・オファーを受諾して年俸1780万ドルの1年契約で残留。2020年シーズンに再び好成績を残し、高額の長期契約を得るという青写真を描いていた。ところが、右肋間筋痛、打球直撃による胸部打撲、右手中指のマメなど故障が相次ぎ、今季はわずか4試合に登板しただけ。0勝1敗、防御率6.59という不本意な成績に終わった。

しかし、2ケタ勝利4度、通算62勝の実績を誇る30歳の右腕には、複数の球団が興味を示しているという。ケビン・ゴーズマン(ジャイアンツ)とマーカス・ストローマン(メッツ)の2人がクオリファイング・オファーを受諾して残留し、フリーエージェント市場の先発投手の層が薄くなったことも影響していると見られる。

ブルージェイズとジャイアンツは先発投手の補強に動くだけのペイロールの余裕があり、スティーブ・コーエンを新オーナーに迎えたメッツも巨額の資金を武器に積極的な補強を展開することが予想されている。一方、ツインズは前田健太、ホゼ・ベリオス、マイケル・ピネイダ、ランディ・ドブナックと先発4枚が確定し、若手の先発候補も複数控えているため、必ずしも先発投手の補強に大金を投じる必要はない。しかし、ポストシーズンを勝ち抜く競争力を維持するためにオドリッジとの再契約を検討しているようだ。

大手移籍情報サイト「MLB Trade Rumors」が公開したフリーエージェント選手トップ50のランキングでは、オドリッジは10位の田中将大に次ぐ11位にランクインしている。オドリッジをめぐる獲得レースは、田中争奪戦の目安にもなるかもしれない。

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