人気漫画家のフェラーリ売却代金横領 被告に懲役4年

横浜地裁

 漫画「魁(さきがけ)‼男塾」の作者宮下あきらさんの高級車フェラーリの売却代金を着服したとして、業務上横領の罪に問われた横浜市都筑区、元自動車販売業で無職の男(57)に対し、横浜地裁(野村充裁判官)は16日、懲役4年(求刑同4年6月)の判決を言い渡した。

 野村裁判官は、判決理由で「被害者の30年来の愛車で、被害は相当多額」と指摘。「被告が経営する会社の資金繰りが逼迫(ひっぱく)し、(横領は)支払いを賄うためで、態様は悪質だ」と述べ、実刑が相当とした。

 判決によると、被告は2015年4月、宮下さんから売却を依頼されて預かったフェラーリを3600万円で売り、同5月までに代金から計2250万円を横領した。

© 株式会社神奈川新聞社