火星の砂嵐くっきり 村上の写真家・沼澤さん撮影

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沼澤茂美さんが撮影した火星の砂嵐(丸で囲んだ部分)。時間が経過すると火星の自転によって移動しているのが分かる=新潟市中央区

 新潟県村上市の天文イラストレーター・写真家の沼澤茂美さん(62)が、砂嵐が発生している火星を撮影し、15日までに新潟日報社に写真を提供した。砂嵐は中規模のものだといい、明瞭に撮影するのは気象条件や地球と火星の距離など好条件がそろわないと難しい。写真では、砂嵐が周囲より明るく輝いて見える様子をはっきりと捉えている。

 火星は10月6日に地球に最接近し、徐々に遠ざかっているものの詳細に観測しやすい状況はまだ続いている。沼澤さんは「はるかかなたの惑星でも、気象状況が詳しく分かると身近に感じられる」と観測を勧めている。

 火星の砂嵐は「黄雲」と呼ばれ、季節の変化によって大気の大規模な循環が発生することによって起きる。今回の砂嵐は、国内外の天文愛好者らの間で今月11日ごろからインターネット上で話題だったという。

 県内は曇りや雨の日が多く観測しにくい状況だったが、沼澤さんは12日夜に新潟市中央区で口径28センチ望遠鏡を使って撮影。火星の赤道付近に発生した砂嵐を明瞭に撮ることができた。

 今回の砂嵐について、沼澤さんは「さらに大規模に広がっていくのかどうか興味深い」と注目。火星の自転や見える位置を考慮すると、現在は空が暗くなってから午後9時ごろまでが砂嵐を観測しやすいといい、「科学館や天文施設の観望会などで観測に挑戦してみてほしい」と話した。