売れ行き好調なJeep(ジープ)ブランドを支えるのは若いユーザー! 人気の理由は“Real(リアル)”だから!?

日本市場で好調な売れ行きを伸ばすアメリカンSUVブランド「Jeep(ジープ)」。2020年10月にはブランド初のプラグインハイブリッドモデル「レネゲード4xe(フォー・バイ・イー)」も発売され、さらに勢いを増している。そんなジープは、若いユーザーからも支持を集めているという。その理由について探ってみた。

「Jeep Renegade 4xe(ジープ レネゲード フォー・バイ・イー)」[プラグインハイブリッド] Jeep Renegade Trailhawk 4xe(ジープ レネゲード トレイルホーク フォー・バイ・イー)[Photo:MOTA編集部]

オーナーの満足度を高めるプログラム「Jeep Wave」がスタート

2020年も好調! ジープの2大人気モデルとは

ジープ ラングラー

アメリカンSUVの老舗ブランド「Jeep(ジープ)」が好調だ。2019年は1年間に13360台を販売。2013年から6年連続で販売台数を伸ばしている。

日本でのジープ人気をけん引するのは、2018年にフルモデルチェンジを実施した「ラングラー」と、2015年登場のコンパクトSUV「レネゲード」。この2台だけで国内のジープ販売の7~8割を占める2本柱となっている。特にレネゲードは9月、過去最高記録となる約600台を販売するなど絶好調だ。

「Jeep Renegade 4xe(ジープ レネゲード フォー・バイ・イー)」

そんな勢いをさらに加速させるレネゲードの新たなラインナップが、2020年10月21日に登場した。その名は「Jeep Renegade 4xe(ジープ レネゲード フォー・バイ・イー)」。ジープ初となる外部充電可能なプラグインハイブリッド(PHEV)モデルである。1.3リッターエンジンと2モーター、11.4kWhリチウムイオンバッテリーから構成され、モーターのみで最長48キロ走行が可能だ。

バッテリーの充電は、車両に付属の普通充電ケーブルを利用してEV専用充電コンセントから可能。普通充電のみに対応で、満充電までの所要時間は約4時間となる。

価格は「リミテッド 4xe」498万円、「トレイルホーク 4xe」503万円(共に消費税込)となっている。

フリーメンテナンスに加えイベントや会員サイトも用意

レネゲード4xeの発売に合わせ、11月2日にはオーナー向けのプログラム「Jeep Wave(ジープ・ウェイブ)」がスタートした。

今後販売するジープの新車全車種に3年間のフリーメンテナンス(車検を除く法定点検や指定メンテナンス)が付帯するプログラムだが、それだけなら他社でも見られるサービスだ。しかしJeep Waveの特典はそれだけでない。

Jeep Waveでは、ジープのオフィシャルウェブサイト内にオーナー限定の会員サイトを開設。オーナー向けの特別イベントや優遇キャンペーンなどをいち早く紹介するなど、ジープブランドに対する信頼性や愛着(ロイヤリティ)をより高める施策となっているのだ。

ジープのパワーワードは“Real(リアル=本物)”

ジープ レネゲード4xe

FCAジャパンのマーケティング本部長、ティツィアナ・アランプレセさんに伺うと、Jeep Wave導入に合わせアメリカンSUVのアクティブなイメージにマッチするアウトドアイベントなど、既に行われているイベントも今後さらに充実させていくという。

ティツィアナさんによると、ジープは輸入車の中でも特にオーナーの平均年齢が若く、全モデル平均で40歳前後だという。ジープが若いユーザーに支持されている理由について「他社にはない、本物のジープ(SUV)だから」と説明する。

ジープは、第二次世界大戦で活躍した軍用ジープを市販化した「ジープ ウィリス」に端を発する老舗中の老舗ブランド。今もウィリスの流れをくむ“本物”のジープ ラングラーを生産し続け、そのDNAはコンパクトSUVのレネゲードなどにも確実に継承されている。

ジープ ラングラー

ジープでは各種イベントやオーナー向けWebサイトにおいて、ジープブランド特有の価値を端的に表す“Real(リアル=本物)”というパワーワードをここ数年一貫して訴求。こうした活動も功を奏し、若いユーザーからの支持を集め続けているとティツィアナさんは分析する。

Jeep Waveは2015年に米国でスタート。既に54万人のアクティブユーザーが存在する。今回のサービス導入は本場アメリカに次いで世界で2番目。FCA本部の好調な日本市場に対する期待の表れと言っていいだろう。

今年2020年も、国内のジープは1月から10月までの累計で10950台を販売。コロナ禍の影響も最小限に留めている。この勢いで前年並みかそれ以上の販売となるか、これからのジープの“リアル”な動向にも注目していきたい。

[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)]

Jeep Renegade Trailhawk 4xe 主要スペック

Jeep Renegade Trailhawk 4xe

ボディサイズ:全長4255mm×全幅1805mm×全高1725mm/ホイールベース:2570mm/最低地上高:210mm/車両重量:1860kg/乗車定員:5名/エンジン種類:直列4気筒16V ガソリンターボエンジン/総排気量:1331cc/最高出力:179ps(132kW)/5750rpm/最大トルク:27.5kg-m(270Nm)/1850rpm/使用燃料:無鉛プレミアムガソリン(ハイオク)/駆動方式:4輪駆動(Jeep ハイブリッド eAWDシステム)/フロントモーター定格出力:20ps(14.5kW)/フロントモーター最高出力:45ps(33.0kW)/フロントモーター最大トルク:5.5kg-m(53Nm)/8000rpm/リヤモーター定格出力:60ps(44.0kW)/リヤモーター最高出力:128ps(94.0kW)・リヤモーター最大トルク:25.5kg-m(250Nm)/2000rpm/動力用主電池:リチウムイオン電池/動力用主電池・総電力量:11.4kWh/トランスミッション:6速オートマチックトランスミッション/タイヤサイズ:235/55R17/ハイブリッド燃料消費率:16.0km/L[WLTCモード燃費]/充電電力使用時走行距離:49.8km[WLTCモード]/EV走行換算距離:48.0km[WLTCモード]/メーカー希望小売価格:503万円(消費税込)

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