ブリュワーズが守護神・ヘイダーの今オフ中の放出を検討か

「FanSided」のロバート・マレーによると、今季ナショナル・リーグ中部地区4位でポストシーズン進出を果たしたブリュワーズは今オフ、守護神ジョシュ・ヘイダーへのトレード獲得オファーに耳を傾ける準備があるようだ。以前からトレードの噂が絶えないヘイダーだが、フリーエージェントとなるまでの保有期間が残り3年となったこのタイミングで放出への動きが加速する可能性があるという。ただし、獲得には莫大な対価が必要と見られ、どのくらいの球団が獲得に興味を示すかは不透明だ。

今季のヘイダーは21試合に登板して1勝2敗13セーブ、防御率3.79、奪三振率14.68を記録し、自身初となるセーブ王のタイトルを獲得。与四球率4.74が示すように制球が不安定で、速球の平均球速も約1マイルほど低下し、その結果として防御率は自身初の3点台となってしまったが、1回4失点と炎上した9月12日のカブス戦を除けば防御率2.00だった。また、開幕から12登板連続被安打0というメジャー新記録も樹立した。

ヘイダーは昨オフ、サービスタイム3年未満ながら「スーパー2」として年俸調停の対象となり、球団との年俸調停に敗れて今季の年俸は410万ドル(ヘイダーの主張は640万ドル)。来季の年俸は500万ドル前後まで上昇することが予想されており、ブリュワーズはヘイダーの年俸と勤続疲労のバランスを考慮しながら放出のベスト・タイミングを探っている。今オフに放出する場合、保有期間がまだ3年残っているため、ブリュワーズは莫大な対価を要求することが予想される。

マレーによると、ヘイダーの獲得にはこれまでにドジャース、メッツ、パドレス、ヤンキースなどが興味を示していたという。フリーエージェント市場にもリアム・ヘンドリックスやブラッド・ハンドといった優秀なリリーバーがおり、各球団は獲得に必要なコストのバランスを考えながら、ヘイダー獲得を検討することになりそうだ。

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