大型補強が予想されるブルージェイズ スプリンガーに興味を示す

若手選手の着実な成長により4年ぶりのポストシーズン進出を成し遂げたブルージェイズは今オフ、余裕のあるペイロールを生かして積極的な補強を展開することが予想されている。「FanSided」のロバート・マレーによると、そのブルージェイズが興味を示している選手の一人がジョージ・スプリンガーだ。ロス・アトキンスGMは「失点を防ぐ」という側面を重視した補強を行うつもりであると発言しているが、強打者獲得の可能性は否定しておらず、スプリンガー獲得への動きに本腰を入れる可能性もありそうだ。

今オフのブルージェイズはすでに先発左腕のロビー・レイと1年800万ドルで再契約。さらなる投手補強が噂されているほか、フランシスコ・リンドーア(インディアンス)の獲得に動く可能性なども取り沙汰されており、今オフの主役となるチームの1つであると見られている。以前からブルージェイズが中堅手の補強に動く可能性は報じられていたが、スプリンガーがその筆頭候補であることはどうやら間違いなさそうだ。

マレーは現在31歳のスプリンガーがブライス・ハーパー(フィリーズと13年契約)やマニー・マチャド(パドレスと10年契約)のような長期契約を結ぶ可能性は低いと指摘。大手移籍情報サイト「MLB Trade Rumors」で5年1億2500万ドルの契約が予想されていることにも言及した。また、メイクアップ(人間性や野球に取り組む姿勢)が高く評価されており、ある球団幹部が「彼のメイクアップを考えると、年俸2000万ドル以上の契約を与えることに支障はない」と語っていることも紹介した。

ブルージェイズがスプリンガー獲得に成功すれば、打線を強化できるだけでなく、中堅手を固定できることで外野の守備力アップも期待できる。さらに、メイクアップに優れたスプリンガーの存在は、ブラディミール・ゲレーロJr.やボー・ビシェット、キャバン・ビジオといった若手選手たちにも好影響を与えるだろう。ブルージェイズはそうしたチームリーダーとしての役割もスプリンガーに期待しているのかもしれない。

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