仙台国際空港、ペダル付き車いすCOGYを販売するTESSと提携

仙台国際空港は16日、東北大学発のベンチャー企業TESSと物流面に関する業務受託契約を結んだと発表した。

TESSが販売を行う「COGY」は、東北大学医学系研究科の半田康延名誉教授と福島大学の高橋隆行教授を中心としたグループが、医工学の連携で1998年に研究開発した医療福祉機器。どちらかの足を動かすことができれば、パワーではなく、脊髄反射を利用し、自らの足で移動することが可能となるサポートモビリティーだ。「COGY」は国内外で既に6,000台を販売実績がある。

今回の契約によりTESSは、仙台国際空港にCOGYの検査・在庫管理等の業務を委託した。仙台国際空港が、TESSの必要としていた場所やコスト削減のサポートを行う。また、仙台空港はCOGYの物流拠点として、COGYを必要としている国内外のユーザーに届ける役目も担う。

COGYには、ソリッドイエロー(SOLID YELLOW)とイタリアンレッド(ITALIAN RED)という2種類の色がある。ソリッドイエローにはL、M、SSの3サイズ、イタリアンレッドにはMとLの2サイズを用意しており、このほかにもクイックペダルやアシストハンドルなどの周辺アイテムも完備。また事前連絡することでTESSの事務所などで、COGYの試乗も可能だという。

仙台国際空港は今回の連携について、「貨物事業として荷主のニーズに合わせさまざまな付加価値の提案を行い、他空港などの物流拠点との差別化による優位性の訴求を図り、新たな貨物需要の創出を目指し、仙台空港を拠点とした物流の活性化に貢献する」と述べている。

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