ソフトバンク、王会長視察に指揮官「背筋が伸びる」 4年連続日本一へ軽め調整

ソフトバンク・王貞治会長(左)と工藤公康監督【写真:藤浦一都】

アップ後にフリー打撃のみのメニュー、工藤監督「泣いても笑ってもあと7試合」

ソフトバンクは17日、PayPayドームで全体練習を行った。ロッテと戦った「パーソル クライマックス パ」(CS)直前とは違い、軽めのメニューで終了。王貞治会長が視察し、グラウンドで選手たちを激励した。

工藤公康監督が「全部コーチの皆さんにお任せしました」という練習は、アップの後にフリー打撃のみというメニュー。終了後は、甲斐拓也、牧原大成、栗原陵矢、周東佑京、川瀬晃の5人が居残りで打撃練習を行い、工藤監督も最後まで見守った。

練習開始前には工藤監督が選手を集めて「交流戦がなくて巨人とは当たっていないので、イメージ作りをしっかりやるように」と訓示した。

巨人のホームゲームではDH制なしの戦いになる。指揮官は「やっていないので心配です」としながらも「オーダーは打撃コーチが考えてくれるでしょう。グラシアルもシーズン中にサードをやっているのでね」と、分厚い選手層をフルに生かして柔軟なオーダーを組んでいくつもりだ。戦い方はCSと同じく「相手の繋がりを断ち、こちらはどうやって繋いでいくか」を大事にしていくという。

練習には王貞治会長も姿を見せ、工藤監督と会話を交わす場面も。「会長には選手たちが元気にやっている姿を感じてもらえたと思います。泣いても笑ってもあと7試合。やるしかないから頑張っていこうという話をしてもらいました」と工藤監督。

「こうしてグラウンドに出てきてもらってアドバイスしてもらったり、気を遣っていただくのは申し訳ないんですが、声をかけていただくことで選手も背筋が伸びるでしょうし、頑張らなきゃという気持ちになるでしょう。ありがたいなと思っています」

18日の練習ではシート打撃も取り入れる予定で「状況に応じてケース打撃も入れようかなと思っています」と工藤監督。土曜日の開幕に向け、4年連続日本一を目指すチームをしっかりと仕上げていくつもりだ。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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