全国高校生設計アイデアコン 川原さん(長崎工高)優秀賞 「亀のアトリエ」ベランダで衣服を加工

優秀賞の作品「亀のアトリエ」を手にする川原さん=長崎市岩屋町、長崎工業高

 全国高校生設計アイデアコンテスト(長崎総合科学大主催)で、県立長崎工業高建築科3年の川原大知さん(18)が優秀賞に選ばれた。ベランダに設置したクローゼットを活用して使わなくなった衣服を日光浴させ、ビンテージ加工する機能的な家具を提案した。
 23回目となる同コンテストのテーマは「テラスで楽しむ機能的な家具やオブジェ」。全国の工業系の高校から36点の応募があり、最優秀賞と優秀賞2点、入賞5点が選ばれた。
 川原さんの作品名は「亀のアトリエ」。使わなくなった衣服を亀のように長生きさせたいとの願いを込め、ベランダに設置したクローゼットの外観は、日光浴をする亀の甲羅をモチーフにした。クローゼットの中や外側に張り出したポールに衣服を掛けて日焼けさせて、リメークする。
 表彰式は16日に長崎工業高であり、作品を審査した同大の李桓准教授は「服を捨てずに生かすところや造形的な特徴などアイデアが面白かった」と評価。池上国広学長が表彰状を手渡した。
 川原さんは「大学に進学してもコンペに参加して高いレベルで競い合いたい。将来は1級建築士になって長崎に貢献できるよう努力したい」と夢を語った。
 最優秀賞は、三重県立四日市工業高1年、長谷川代羽さんの「他病棟を繫ぐ!~Turtle Lounge」が選ばれた。

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