困窮の学生へ支援のサトイモ 東京農大が寄贈 伊勢原

市幹部にジャガイモとサトイモを渡す東京農大の石川農場長(左)=伊勢原市役所

 東京農大が17日、神奈川県伊勢原市三ノ宮にある農場で収穫したサトイモなどを同市に寄贈した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で困窮する大学生に提供し、役立ててもらうのが目的。市は包括協定を結ぶ大学を通じて、学生に届けることにしている。

 寄贈したのはサトイモ100キロ、ジャガイモ50キロ。毎秋、同大厚木キャンパスで開催する収穫祭で来場者に配っているが、今年は新型コロナで中止になり、自治体やフードバンクに寄贈している。

 17日に伊勢原市役所で寄贈式があり、同大の石川一憲伊勢原農場長が「学生はコロナの影響でアルバイトも難しい状況だと聞いている。生活を応援したい」と述べ、収穫物を渡した。受け取った市は感謝の意を示し、多くの学生に届けることを説明した。

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