平均的なサラリーマンが「一番幸せ」になれる方法 第6回 年収400万円でもすぐに使える「IR情報」の読み解き方

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「年収400万円でも幸せになれる」という大きなテーマに、ここまでの連載で株式投資の基本をお伝えしてきました。前回に続き、株式投資の"超実践編"として今回はIR情報の読み方を解説します。

ポイントは決算短信でザックリ把握でなく、有価証券報告書で財務状況と「強み・弱み」を把握することです。

決算短信ってなに? 現在と未来の成長性を確認する

「決算短信」は決算時の発表内容を速報的にまとめたものです。正式な決算書は後ほど述べる、「有価証券報告書」が決算日から3カ月以内に発表されます。

これに対して、「決算短信」は財務諸表に値する情報がコンパクトにまとめてあり、まずは「決算短信」から会社を読み解くのがオススメ。

見るべき項目は2つ。「経営成績」と「業績予想」です。実際の決算短信のサンプルとして、2020年11月6日に発表されたトヨタ自動車の決算短信を例にとって、見てみましょう。

「連結経営成績」で、現在の企業の成績を、「売上高」「営業利益」の伸び率で企業の成長を確認します。また、「連結業績予想」では、通期の業績の予想、つまり未来のその企業の「成長性」を確認することができます。

有価証券報告書ってなに?

決算短信で、企業の売り上げや利益の成長性を確認してから、さらに、深掘りをしていく時に、見るものが有価証券報告書になります。

「稼ぎ頭のセグメントはどこか」「財務は安定しているのか」「この企業の課題は何か」などを知りたい場合は、「有価証券報告書」を見ると分かります。これらは、企業の実態を数字で客観的に見ることができる資料です。企業の平均給与も知ることができます。

資料を見るときの重要なポイントは「企業情報」「貸借対照表」「損益計算書」の3つです。

企業情報

企業情報には、その企業が属しているセクターの市場動向や課題、リスクについて書かれていることが多いため業界分析に役立ちます。また、その企業の抱える課題と将来展望や、セグメント別の解説がありますので、まず、ここをチェックします。

例えば、楽天を例にとって見てみましょう。楽天といえば、Eコマースの「楽天市場」のイメージが強いですが、その他に「フィンテック事業」「モバイル事業」の3つのセグメントが柱になっていることが有価証券報告書で分かります。

貸借対照表

次に、投資先が安定しているのかの判断材料になるのが「貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)」です。「貸借対照表」で、大きく3つに分けて「資産」「負債」「純資産」という言葉で表されます。

「貸借対照表」では純資産の割合に注目します。「純資産」は返済する必要のない資金(自己資本)であるため、多ければ多いほど、財政状況が安定した会社だといえます。

一方、「負債」が多い場合は返済する必要のある借金が多いため、その企業財務の安定に影響を与えます。

一般的に、純資産の割合が総資産の70%以上であれば理想的であると言われており、40%以上であれば倒産しにくい企業といわれています。

損益計算書

続いて、売上高や利益などの経営成績については「損益計算書(そんえきけいさんしょ)」を見ます。企業が1年間で出した利益と、費用について記載されています。

ポイントは前年度と比較することです。企業の成長が前年と比べて継続しているのか、鈍化しているのかを数字でみることで、判断することができます。

IR情報を利用して、株式投資をスタート!

IR情報を制することで、「企業の強み・弱みは何か」「その企業が成長性があるのか」などを読み取ることができます。そして、企業の抱えている課題と目指している未来を把握することができますので、IR情報は株式投資を行う上で有益な情報源となります。

第1回より、「幸せ」とは、誰かの目から評価されるようなものではないことであり、自分が心の中で「実感」できるもので、その為に何が必要なのかをお伝えさせていただきました。

自分の心が「豊かさ」を感じるために何が必要か。

それは「自律した心」と「自立したお金」です。

株式投資=「お金に働いてもらう」という武器を自分の人生のエッセンスとして取り入れてみてはいかがでしょうか。

※本文にご紹介した企業はあくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行為及び行動を勧誘するものではありません。

馬渕磨理子