熊本城の長塀、雄姿再び 工事の足場解体 来年1月、復旧完了

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復旧工事用の足場が解体され、被災前の姿を取り戻した長塀=16日、熊本市中央区

 熊本地震で被災し、復旧工事が進む熊本城の長塀で、全体を覆っていた工事用足場が解体された。被災前と同じ美しい姿を坪井川沿いの長塀通りから見られるようになった。

 長塀は国重要文化財で、高さ2・4メートル、長さ242メートル。熊本市熊本城総合事務所によると、2016年4月の熊本地震で東側から約80メートルにわたって倒壊した。市は、石垣を残したまま塀をいったん解体した上で、昨年2月から木材や屋根瓦を再利用して復旧工事を進めていた。地震や台風などに備え、ステンレス製の筋交いで城内側から補強したという。

 足場の解体は今月2日から始まった。工事用の「素屋根」を外し、城内側から城外側(坪井川側)の順に解体を進め、14日までに作業が終わった。

 長塀の復旧工事は外構整備などを残すのみで、来年1月末に完了予定。被災した城内13棟の国重要文化財の中で復旧第1号となる。(園田琢磨)