札幌ステージ4相当。専門家に聞くQ&A

新型コロナの感染者が急増するなか、暮らしの中での感染対策について、視聴者から質問が寄せられています。そこで、感染看護学に詳しく、感染症対策のプロでもある、北海道医療大学の塚本容子教授に聞いてみました。

子育ての中での悩みに答えます!子ども同士を遊ばせるときは?熱を出した時の対応も解説

お子さんが小さいと、マスクを嫌がって外してしまったり、サイズが合わなくてつけられなかったり…なんてこともありますよね。では、マスクをつけられない子ども同士を遊ばせる時は、何に気をつければ良いのでしょう?

__★塚本容子教授の回答★
「子どもは遊びを通じ社会性を育むことも重要です。なるべく外で遊ばせ、終わった後には手洗いをすることを忘れずに」__

では、子どもが熱を出した場合はどうでしょう?学校を休ませたあと、どのような状態になれば登校させられるのでしょうか?

__★塚本容子教授の回答★
「文部科学省は再登校の基準を明確に示していないが、インフルエンザと同じく、熱が下がってから3日は登校を控えた方が良いと思います」__

そして、北海道の冬ならではの悩みも…。寒さや雪で子どもを遊ばせられない場合は、室内の遊び場を利用しても大丈夫なのでしょうか?

__★塚本容子教授の回答★
「まずは、その場所が換気のいい場所であるかを確認しましよう。(子どもが)おもちゃを使って遊ぶ前後には、必ず手洗いをすることが大切です」__

日常生活の中でもコロナの不安が…万が一家族に感染者が出た時の対応の仕方も

普段の生活の中で必ず使うトイレ。洋式トイレは便座に直接肌が触れるものですが、トイレの便座から新型コロナウイルスに感染することはあるのでしょうか?

__★塚本容子教授の回答★
「便座からの感染はありません。他の感染症を予防するためにも必ず手洗いを。温水洗浄トイレの使用は避けたほうが良いでしょう」__

みんテレ視聴者からは「外出先でカバンを床に置いている人がいます。床にカバンを置いても大丈夫?」という質問も。

__★塚本容子教授の回答★
「ピンポイントで、床にウイルスが存在し続けることは考えにくいでしょう。神経質になりすぎる必要はないと思います」__

では、万が一自分が新型コロナウイルスに感染してしまった場合、どのようなことに気を付ければよいのでしょう?

例えば、濃厚接触者となり自宅待機になった場合、家族との接触を避けるのが難しくなりますよね。では、家庭内で心がけることはあるのでしょうか?

__★塚本容子教授の回答★
「濃厚接触者になったことで、感染している可能性や感染させてしまうかもしれないことを家族に理解してもらいましょう。また、外に広げないよう不要不急の外出を控える必要があります」__

それでは逆に、感染者や濃厚接触者の同居家族の立場になった場合は?トイレ、お風呂など共用部分はどうすればよいのでしょう?

__★塚本容子教授の回答★
「トイレでは、便から出たエアロゾルによる感染のリスクがあるといわれているので、常に換気扇を回しておくことが重要になります。また、お風呂は最後に入ってもらい、入った後は清掃を心がけることが大切です」__

まだまだ収束の兆しが見えない新型コロナウイルス。様々な方面での心配や不安はぬぐえませんが、正しい知識を持ち感染防止対策を心がけることで不安は軽減されます。
あらためて、1人1人が感染防止を意識して心がけることが大切。そして、一早くの収束を願いたいですね。

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