メッツのGM探しが進行中 ブ軍・スターンズの引き抜きは失敗

スティーブ・コーエンのオーナー就任に伴ってブロディ・バンワグネンGMらが解任され、フロントオフィスの新たなリーダー探しを進めているメッツは、ブリュワーズのデービッド・スターンズ編成本部長(正式な肩書は野球運営部門社長)の引き抜きを画策し、ブリュワーズに面接の許可を求めたものの、拒否されたようだ。また、メッツはインディアンスのマイク・チャーノフGMについても面接の許可を求めているという。インディアンスが面接を許可するかどうかは明らかになっていない。

チャーノフはインディアンスに17年間在籍し、2015年オフにはGMに就任。2018年オフにメッツのGMが空席となった際、チャーノフが面接を受ける可能性が取り沙汰されたが、結局チャーノフは面接を受けず、ロビンソン・カノーやジェイコブ・デグロムの代理人を務めていたバンワグネンがGMに就任した。チャーノフはインディアンスのクリス・アントネッティ編成本部長の右腕的な存在であり、インディアンスにチャーノフを手放す意思があるかどうかは不透明だ。

現時点でメッツの面接を受けたことが報じられているのは、今季限りでマーリンズの編成本部長から退いたマイケル・ヒルだけ。メッツは日本時間11月18日の時点でGM探しの進捗状況についてコメントを拒否しており、具体的な状況は明らかになっていない。しかし、フランシスコ・リンドーア(インディアンス)の獲得を検討していると噂されるメッツがインディアンスのGMを引き抜こうとしている点について「興味深い動き」との声も上がっている。

過去には実質的に監督と選手がトレードされた例もあり、インディアンスがチャーノフの引き抜きを許可する代わりに、自軍に有利な形でメッツとのリンドーアのトレード交渉を進める可能性もある。あくまでも仮定の話に過ぎないが、実質的にチャーノフをリンドーアのトレードに含めてしまうというやり方だ。

なお、カブスの編成本部長を辞任したセオ・エプスタインは、フロントオフィスのリーダーが空席となっているメッツやフィリーズに加入する意思がないことを明言。少なくとも今オフ、エプスタインがどこかの球団のフロントオフィスに加わる可能性はなさそうだ。

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