“水谷二世”篠塚大登、16歳でTリーグ初勝利 坂本監督「経験積めば1,2年で日本のトップ」

<ノジマTリーグ2020-2021シーズン 11月18日(水)>

卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン開幕第2戦、昨季4位に終わった岡山リベッツ(以下、岡山)と昨季3位のT.T彩たま(以下、彩たま)が対戦した。両チームのサードシーズン開幕戦となった試合は、彩たまが岡山に勝利した。

試合後、第1マッチのダブルスと第4マッチのシングルスに出場した“水谷二世”こと篠塚大登(彩たま)が、オンライン会見でTリーグデビュー戦を振り返った。

“水谷二世”がTリーグ初勝利

篠塚は、164.5cmと小柄ながら、16歳とは思えない落ち着きと高速卓球を持ち味に活躍しているサウスポーだ。高校卓球の名門・愛工大名電高でプレーし、2019年インターハイ男子シングルスでは準優勝を飾っている。

写真:篠塚大登(T.T彩たま)/撮影:ラリーズ編集部

また、男子日本代表の倉嶋洋介監督は「水谷二世と言われるほどボールタッチの柔らかい選手」と篠塚を評しており、Tリーグの舞台でもそのボールタッチでダブルスで勝ち星をあげ、チームを勝利に導いた。

T.T彩たまの坂本竜介監督は「練習の時からポテンシャルしか感じていない。彼(篠塚)は経験を積んでいけば1,2年で日本のトップにいってもおかしくない」と大絶賛だ。

背番号99の16歳が躍動

シングルスは敗れたもののダブルスでは勝利した篠塚は「緊張はしたが思い切ったプレーができた。岡山のダブルスは強いイメージがあったので、勝てたのはとても嬉しかった」と試合中同様、冷静に振り返った。

写真:篠塚大登(T.T彩たま)/撮影:ラリーズ編集部

「Tリーグは自分より強い選手ばかりなので思い切ったプレーができる」と、積極的なチキータレシーブや、相手に持ち上げさせてからの回り込んでのカウンターなどデビュー戦とは思えない躍動感あるプレーを見せた。第4マッチで対戦した上田仁(岡山)も「サーブの配球の思い切りがいいし、技術が新しい。思いきりが全然違う」と舌を巻く。

写真:篠塚大登(T.T彩たま)/撮影:ラリーズ編集部

篠塚は「自分が出た試合は勝つつもりで試合に臨んで、チームとして優勝したい」と意気込んだ。

背負う背番号は99。「目立つように大きい数字を選びました」と照れ臭そうに笑った16歳が、今後Tリーグをかき回すことは間違いない。

岡山リベッツ 1-3 T.T彩たま

上田仁/森薗政崇 1-2 〇神巧也/篠塚大登
11-7/9-11/9-11

田添響 1-3 〇松平健太
11-7/4-11/5-11/2-11

町飛鳥 1-3 〇英田理志
10-11/7-11/11-9/9-11

〇上田仁 3-2 篠塚大登
8-11/11-2/11-8/7-11/12-10

文:ラリーズ編集部

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