発酵食品で防災メニュー ベンチャー会社と益城町が協定

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災害発生に備えた防災メニュー作りなどに関する協定を締結した西村博則町長(右)と茶谷良和社長=17日、益城町

 熊本県益城町は17日、災害発生時の被災者らの食生活改善に向け、発酵食品を製造、販売しているキッコーマンこころダイニング(東京)と協定を結んだ。発酵食品を使い、栄養に配慮した防災メニューを作って有事に備える。

 同町によると、熊本地震発生後の避難所での食事は、おにぎりやパンなどの炭水化物が多かった。ビタミンや食物繊維などが不足し、栄養に偏りがあったという。

 同社はキッコーマン(東京)の社内ベンチャー。協定に基づき、町と同社、町料理飲食業組合などによるプロジェクトチームで防災メニューを作る。町内の小学生が大豆栽培を通じて発酵を学ぶ食育を実施するほか、町の特産物や玄米を活用した商品を開発する。

 町役場仮設庁舎で締結式があり、同社の茶谷良和社長が「発酵の知恵を取り入れ、日本の防災食のモデル作りに取り組みたい」、西村博則町長は「災害時の食べ物は心と体の健康に重要。町民の健康作りと防災力向上につなげたい」と話した。(九重陽平)