【選書】早大ラグビー、東大アメフト…近年注目の大学スポーツに迫る2冊

ラグビー大学選手権決勝では新国立競技場が満員となり、Jリーグでは筑波大卒ルーキーの三苫薫選手(川崎フロンターレ)が旋風を巻き起こすなど、近年大きな注目を集めている大学スポーツ。今月のHALF TIMEの選書は、独自の取り組みで注目を集める大学スポーツチームに迫る新刊を紹介する。

早稲田ラグビー 最強のプロセス

『早稲田ラグビー 最強のプロセス』(相良南海夫著、講談社)

2018年の関東大学ラグビー対抗戦で8年ぶりの優勝を果たし、今年1月の大学選手権では決勝でライバルの明治大学を破って日本一に輝いた早稲田大学ラグビー蹴球部。近年芳しい結果を残すことができていなかった部を建て直すべく、2018年に監督に就任したのが早大OBの著者・相良南海夫氏だった。

同氏はいかにチームを再建し、「強い早稲田」を取り戻したのか?2019年関東大学対抗戦の伝統「早明戦」での大敗からたった40日で、いかにして大学選手権決勝での再戦勝利へ導いたのか?著者本人が振り返るプロセスは、あらゆる組織づくりのヒントになる。

東大アメリカンフットボール部ウォリアーズの軌跡

『東大アメリカンフットボール部ウォリアーズの軌跡―新時代の大学スポーツを目指して―』(好本一郎著、日外アソシエーツ)

関東学生1部リーグTOP8に所属する東京大学アメリカンフットボール部「ウォリアーズ」は、元日本代表ヘッドコーチの森清之氏を迎え、日本一を目指した改革を進めてきた。著書の好本一郎氏は、自身の経営経験を活かして母校運動部を支えるOBでもある。

本書では、好本氏がウォリアーズの改革の記録を示すとともに、コーチング論や組織・リーダー論など、企業経営にも通ずるフィロソフィーを紹介する。提示される視点は、ビジネスに従事する読者にも最適だ。


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