担担麺3杯食べると1年間毎日無料に 「陳麻婆豆腐」の10店舗 【にっぽん食べ歩き(1)】

 辛さが癖になり、つい食べたくなってしまう担担麺。この担担麺を3杯食べると1年間有効の無料パスポートが手に入るキャンペーンが「陳麻婆豆腐」の10店で始まった。(共同通信=中村彰)

「陳麻婆豆腐」の「幻の屋台式担担麺」

 対象となるのは同店の「幻の屋台式担担麺」(450円、税抜き)。1杯食べるごとカードにスタンプを一つ押印。スタンプが3個たまると1年間有効のパスポートがもらえ、10店のどこでも1日1杯の担担麺を無料で食べることができる。

 担担麺は1841年、中国四川省成都である男がてんびん棒を担いで売り歩いた麺が始まりと言われる。「陳麻婆豆腐」は成都の同名店を運営する四川省成都市飲食公司から2000年、正式にのれん分けを受けた。以来、伝統的な素材や調味料にこだわり、四川料理の普及に努めてきた。

 「幻の屋台式担担麺」をいただいてみた。本場同様、小ぶりなおわんでサーブされる。香辛料の花椒などの食欲をくすぐる香りが嗅覚を刺激する。だが、ゆっくり香りを楽しんではいられない。事前に注意事項を3点、伝えられた。

 (1)すぐまぜる-そぼろ肉をこぼさないように、醬(ジャン=たれ)を麺全体に絡ませる。急がないと固まってしまう。

 (2)醬が麺に絡んだ状態にして香りを楽しむ。

 (3)3分以内に食べ切る-各種スパイスが絶妙に絡み合い、何とも言えない味と香りに仕上がったところを一気に食べる。

 指示に従い箸を取り、一すすりすると香りと辛さが口いっぱいに広がる。辛みのイオンのような気体が喉を襲い、むせそうにもなるが、それがいつしか快楽に変化。汗をかきながら、あっという間に完食してしまった。これなら毎日はともかく、週3回くらいは食べられそうだ。

「陳麻婆豆腐」赤坂アークヒルズ店

 パスポートは1人で3杯食べても、家族3人で1杯ずつ食べても、手に入れることができる。配布は12月13日まで。

 実施店舗は以下の通り。赤坂東急プラザ店、赤坂アークヒルズ店、新宿野村ビル店、有明ガーデン店、みなとみらい店、たまプラーザ店、横浜市役所ラクシスフロント店、大名古屋ビルヂング店、名古屋三越ラシック店、大阪ルクアイーレ店。

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