がん患者を歩いて支援 スマホアプリで歩数が自動入力されると…

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 日本で2人に1人がかかると言われている「がん」。その「がん患者たち」にむけた、コロナ禍ならではの応援が始まっています。

 「歩いた歩数をアプリから登録するだけで、がんの患者さんを応援できるイベントが、オンラインで行われています」(記者リポート)

 イベントの名は、「セルフ・ウォークリレー」。実行委員の1人、苫小牧に住む下村達也(しもむら・たつや)さんです。
 妻の佐恵子(さえこ)さんは、乳がんと診断され、25年前、40歳で亡くなりました。

 「主治医に病気のことは相談できるんですけど、(がんのことを)総合的に相談にのっていただける方はその当時はいなかった」(リレー・フォー・ライフ・ジャパンとまこまい実行委員会・下村達也さん)

 その後に知ったのが、がん患者らが集まり歩く、「リレー・フォー・ライフ」。歩いた歩数に応じて企業が寄附し、がん患者のための活動支援金にするものです。

 「本当に1年楽しみにして、その会場で大勢の仲間と再会する。それを1年の励みとして頑張っているサバイバーも大勢いらっしゃる」(下村達也さん)

 しかし、今年は新型コロナウイルスの影響で、イベントが中止。代わりに始まったのが、「セルフウォークリレー」です。スマートフォンにアプリをダウンロードすると、歩数が自動で入力され、それに応じて企業が寄付します。自分の歩数だけではなくて、参加者の中での順位も確認できるため、ほかの人とのつながりも感じられます。
 7年前に食道がんを経験し、リレー・フォー・ライフに参加してきた企業の社長も、社員に広めるなどして応援しています。

 「仲間意識、すごく助け合っているのが目に見える。単に生かされているのではなくて、その健康を誰かのためにしてあげなくちゃだめなんだよ」(電気工事西川組・西川良雄社長)

 「セルフウォークリレー」は、希少がんと闘う札幌の貴美さんの提案によって始まりました。

 「がんにかかったことを知ったときって、とても孤独感があったんですが、イベントを知ってもらって、支えてくれている人達がいるということを知ってほしい」(貴美さん)

 1万歩歩くと、1000円分。集まった寄付金は医療関係者らが患者たちの相談に答える、「がん相談ホットライン」の支援金となります。