《ブラジル》女性邦人旅行者を殺害=いわく付き心霊施設敷地で=18歳の地元青年を逮捕

この件を報じたエポカ誌サイト18日付け(https://epoca.globo.com/sociedade/conectada-paranormalidade-japonesa-morta-em-abadiania-buscou-cura-para-efeitos-de-radiacao-24752651)

この件を報じたエポカ誌サイト18日付け(https://epoca.globo.com/sociedade/conectada-paranormalidade-japonesa-morta-em-abadiania-buscou-cura-para-efeitos-de-radiacao-24752651

 ゴイアス州アバジアニア市の心霊治療施設「カーザ・デ・ドン・イナシオ・デ・ロヨラ」敷地内で女性と思われる遺体が16日に発見され、翌日17日に日本人旅行者の赤松瞳さん(43)であることが判明したとブラジルと日本のメディアが連日報道している。
 性的暴行罪容疑と弱者への強姦罪容疑で2018年12月16日に逮捕された、自称心霊治療家「ジョアン・デ・デウス」こと、ジョアン・テイシェイラ・デ・ファリア被告の施設内にある、自然豊かな庭の滝付近が現場となった。

★参考記事リンク

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 ファリア被告は16歳で心霊療法に目覚めてから逮捕される76歳の時まで、50年以上に渡ってブラジル人を中心に多くの外国人にも心霊療法を施してきた。その施術を受けるために施設付近に滞在する「門前町」ができ、逮捕後もかなりの外国人が居残っていた。その一人が赤松さんだった。
 エポカ誌サイト18日付けによれば、彼女は2011年の東日本大震災のときに福島原発事故で被爆し、その治療のために2年あまり前から同地に滞在していたという。
 赤松さんは《脳・認知学者で世界的リモート・ビューワー(透視能力者)》を名乗り、美と健康セミナーの講師としてブラジルからオンライン配信などをしていたようだ。
 エポカ誌の取材に対し、匿名希望のオランダ人女性は「彼女はとても病んだ状態でここへ来たが、時間とともに癒やされ、回復した。その後検査したら、放射能の悪影響はまったくなくなっていた。彼女は皆のために祈ったり、良いことばかりしていた」と述べた。
 同誌記事によれば、犯人として18歳の現地青年が逮捕されている。荷物を奪おうとして抵抗され、顔がバレるのを恐れてシャツで首を締めて殺したと供述しているという。殺害は10日に行われ、友人たちは15日警察に行方不明届けを出したので、消防隊や警察犬が動員され、16日に遺体が発見された。
 遺体に残る指紋と現場付近の監視カメラから同市内に住む18歳の青年が逮捕された。青年は麻薬取引で670レアルの借金をしており「借金を返そうと思い、外国人が多く出入りするこの施設の訪問者を狙った」と供述しているという。
 同誌によれば、その現場の滝は、施設付近に住む外国人がパワースポットとしてよく散策する場所だという。 犯人には、学校出口で女学生を強姦しようとして逮捕された前歴があると書かれている。
 本紙では、逮捕前の18年6月16日付け「ルポ=ジョアン・デ・デウスの館に集まる人々=心療治療の知られざる現実=記者の前でハサミ刺して治療」で、施設内部の様子を詳しく報じている。

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