スバル、新型「BRZ」世界初公開! どこが変わった!? 旧モデルと徹底比較

米国スバルは日本時間2020年11月18日23時、2021年秋に発売予定の新型BRZを世界初公開した。2012年8月にトヨタとの共同開発で誕生し、今ではすっかり希少な存在となってしまったコンパクトFRスポーツであるスバル BRZは、新型となってどう進化したのか? 新たに公開された画像とともに、新旧BRZの違いを見てみよう。

スバル 新型BRZ[米国仕様]

排気量が2.0リッターから2.4リッターにアップ!

排気量2.4リッターの水平対向エンジン

軽量コンパクトなFRスポーツとして人気のスバル BRZが初のフルモデルチェンジを受け、日本時間2020年11月18日23時にワールドプレミアされた。

2012年8月にトヨタとの共同開発で誕生した初代BRZは、高回転型の2.0リッター水平対向ノンターボエンジン(FA20型)を搭載。今回のフルモデルチェンジによって排気量は2.4リッターに増加し、最高出力228HP(約231PS)、最大トルク184lb.-ft. (約249Nm)に向上している。

肥大化することなく“軽量&コンパクト”を維持

新型BRZ, 旧型BRZ
新型BRZ, 旧型BRZ

公表された新型BRZ(米国仕様)のサイズは、全長約4264mm(167.9インチ)、全幅約1775mm(69.9インチ)、全高約1310mm(51.6インチ)。旧型と比較すると、全長は約24mm伸ばされてはいるもの横幅に変更はなく、全高は数mmから10mm程度下げられている。また、ホイールベースは旧型より約5mm長い約2575mm(101.4インチ)と小幅な変更にとどまり、北米向けにボディが肥大化することはなかった。

米国スバルの公式情報によると、車両重量は推定値ではあるものの、もっとも軽量なプレミアムグレード(6MT)で約1277kg(2815ポンド)となり、旧型の6速MTモデルと比較するとわずかながら増量。しかし、ボディ剛性の向上やエンジンの排気量アップなどを考えると、ルーフ(屋根)、フード(ボンネット)、フロントフェンダーにアルミ素材を採用したことによる軽量化によって、重量増を最小限に抑えたと言って良いだろう。

キープコンセプトながらスッキリした印象の外装

新型BRZ, 旧型BRZ
新型BRZ, 旧型BRZ

新型BRZの外装は、旧型同様2ドアクーペらしい流麗なラインと、膨らみがやや強調されたフェンダーによって、踏ん張り感のあるデザインとなった。そして、ヘッドライト、テールランプ共に、旧型は下側にふくらみを持たせたデザインだったが、新型ではシンプルな造形に変更。また、フェンダーに設けられたエアダクトや立体感の増したサイドスカートを採用し、旧型よりもアグレッシブな印象を与える。

最新のデジタルインターフェイスを備えたインテリア

新型BRZ, 旧型BRZ
新型BRZ, 旧型BRZ

一方、インテリアも旧型のやや凹凸のあるダッシュボードから、高さを抑えた水平基調のデザインとなり、広い視界を確保しつつスッキリとした印象に仕上がっている。さらに、7インチTFT液晶パネルとセグメント液晶パネルを組み合わせたデジタルメーターや8インチ SUBARU STARLINK マルチメディアインフォテインメントシステムなど、先進的なデジタルインターフェイスを備えている。

スバル 新旧BRZ比較表

※新型BRZのスペックは米国仕様の推定値

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