鳥インフル備え演習 県対馬振興局 「感染拡大防止体制の確立を」

鳥インフルの防疫演習で、生きた鶏を捕まえる模擬訓練に取り組む県職員ら=県対馬振興局

 長崎県対馬振興局は17日、対馬市厳原町の同局で鳥インフルエンザの防疫演習を実施した。
 対馬は渡り鳥の重要な中継地で養鶏農場もある。今回は県がJAなど島内6機関に呼び掛け、計約30人が参加した。
 演習では、渡辺大祐局長が今月中旬に香川県で発生した鳥インフルの状況についてふれ「ひとたび対馬で発生すれば、地域産業全体に大きな影響を与えかねない。関係機関が一体となった感染拡大防止体制の確立を図ってほしい」とあいさつ。
 参加者は鳥インフル発生時の役割分担について確認した後、県職員9人が防護服やゴーグルを装着して生きた鶏を捕まえたほか、鶏に見立てた袋を容器に入れ二酸化炭素で殺処分する模擬訓練を行った。

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