国内初!島の宝・ミヤコカナヘビの生体展示 宮古クリーンセンターで29日まで

 【宮古島】宮古島市平良西仲宗根の市クリーンセンタープラザ棟で絶滅危惧種のミヤコカナヘビ(方言名・クースファヤ)の展示会(日本動物園水族館協会、環境省共催)が18日、始まった。生体展示は極めて珍しく、国内で初めて。29日まで。入場無料。

 ミヤコカナヘビは県指定天然記念物に指定されているトカゲの一種で、宮古諸島の固有種。鮮やかな緑色の体色で体長約25センチほどに成長し、その3分の2を占める長い尾が特徴。宮古島ではかつて民家の庭や草地で多く見られた。近年は開発など環境の変化やクジャクなど外来種の影響で個体数が減少し続けている。

 展示されている8匹(雄5匹、雌3匹)はミヤコカナヘビを研究する北海道札幌市の円山動物園で2018~19年に生まれた個体。同園の本田直也さんは「宮古の貴重な生態系のシンボリックなもので島の宝だ。ぜひ生で観察してもらい、保存につなげてほしい」と来場を呼び掛けた。

 展示会は午前9時~午後5時(23、24日は休館)。最終日は本田さんの講話も予定している。問い合わせはクリーンセンタープラザ(電話)0980(79)7810。

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