「野村監督との出会いが自分を変えた」プロ野球解説者・山﨑武司

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東海ラジオ『荒磯親方 横綱人生道』(月19:00~19:15)は、第72代横綱・元稀勢の里の荒磯親方が、相撲道で培った人生観を大いに語る番組だが、11月9日、16日の放送は、大相撲11月場所開催のため、荒磯親方の代わりに、プロ野球解説者の山﨑武司氏がパーソナリティを務めた(番組名『山﨑武司 野球人生道』10月29日収録)。

まず、山﨑氏は、中日ドラゴンズ入団(1987年)に当たっての気持ちを聞かれ「プロに入れば仕事として野球に没頭できる。(高校時代のような)先輩・後輩の関係から解放されて、雑用なんかもやらなくていい。とにかく野球ができるという気持ちだった」と答えた。

続いて「入団してプロの世界はどう映ったか」と聞かれると「1年目に監督が星野監督(1987年就任)。『これ、高校の延長じゃないか!』と思うぐらい大変だった」と笑わせ「先輩の圧力とか、監督が選手にかけるプレッシャーとか、高校以上だな。とんでもない球団に入ってしまったなと、正直思った」と言い、スタジオを盛り上げた。

星野監督を始め、山﨑氏は、27年間の現役生活を通して十人以上の監督との出会いがあったが、中でも、楽天時代(2005~2013)の野村克也監督との出会いが「野球人生を変えた」ということだ。「星野監督には野球の厳しさを教えられた」そうだが「野村監督には『野球そのもの』を教えられた」という。

山﨑氏は「当たり前のこと、わかってはいたが、それまでスルーしてきたことを、野村監督が改めて指摘してくれた。基本に戻りなさいと、よく言われた、野球の基本中の基本を叩きこまれた」と振り返った。

ベテラン選手になっていた山﨑氏だが、監督の言葉を素直に聞くことができた理由は「30代後半になって、何か変わらなきゃと思っていたが、その答えが見つからなかった。そこで野村監督と出会ってアドバイスをもらい復活できた。出会った時期がよかった」と話した。

実は、山﨑氏は、野村氏が楽天の監督に就任すると聞いたときに「(俺の野球人生)終わったな。さすがにこの年齢で、そんな素直に監督に合わせることはできない。野球の神様は、何て意地悪なんだ!」と思ったそうだ。

しかし、実際は「一緒にやらせてもらったら全く違った」と山﨑氏。また、野球以外でも随分とかわいがられたという。現役時代に監督と衝突したこともあった山﨑氏だが、野村監督との出会い、それも「いい時期に出会った」ことで、もうひと花咲かすことができたということだ。

山﨑武司 野球人生道

放送局:東海ラジオ

放送日時:2020年11月16日 月曜日 19時00分~19時15分

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