20日の天気 全国的に不安定 西日本~北日本は激しい雷雨に注意 気温はまだ高く夏日予想も

20日(金)の全国の天気と予想最高気温

 全国的に大気の状態が不安定になっている。

 西日本の天気はこのあと回復に向かうが、東日本や北日本では不安定な天気が続き、雷を伴って激しい雨の降る所もありそうだ。

 すでに北海道では雨の量が多くなっているため、土砂災害などに警戒が必要となる。

 また、日中の気温はきのうと比べると低い所が多いものの、この時季としてはまだ高く、寒さはない見込み。

大気不安定 激しい雷雨の所も

20日(金)の時系列予報

 前線を伴った低気圧が発達しながら北海道付近を進んでおり、低気圧からのびる寒冷前線が日本海から西日本、東シナ海にのびている。この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、全国的に大気の状態が不安定になっている。

 このあと西日本の天気は回復に向かうが、午前中は九州南部や四国、近畿など太平洋側を中心に激しい雨や雷雨になる所がありそうだ。

 一方、東日本や北日本では夜にかけて不安定な天気が続き、雷を伴って激しい雨の降る所がある見込み。落雷や突風などに注意が必要となる。

 曇りマークの東京でも雨が降る可能性があるため、折り畳み傘があった方が良さそうだ。

北海道は11月としては記録的な大雨 土砂災害などに警戒

20日(金)午前5時までの24時間解析雨量

 北海道は低気圧や湿った空気の影響でまとまった雨になっており、降り始めからの雨量は積丹郡積丹町美国で170ミリを超えている。 他にも後志地方や留萌地方、宗谷地方、上川地方で100ミリ以上の大雨になっている所があり、11月としては観測史上一位の記録を更新している。

 これまでの大雨で地盤が緩み、増水している川もあるため、土砂災害が河川の増水、氾濫、低地の浸水などに警戒が必要だ。

気温はまだ高め 雨でも寒さなし

20日(金)の最高気温分布予想

 日中の気温は、きょうも全国的にこの時季としては高くなる。

 夏日が続出したきのうと比べると低い所がほとんどだが、それでも各地で9月下旬から10月下旬並みの暖かさとなる見通し。

 予想最高気温は宮崎で25℃、東京、京都、高知などで24℃予想。北日本でも東北では20℃前後まで上がって、寒さはない見込み。

(気象予報士・多胡安那)

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