ボージョレ・ヌーボー解禁 今年は“ある特徴”が…

フランス産のワイン、ボージョレ・ヌーボーが11月19日の午前0時に解禁されました。今年は新型コロナウイルスの影響で解禁イベントは自粛が目立ち、声を出さないカウントダウンイベントも開催されました。

ボージョレ・ヌーボーはフランスのブルゴーニュ地方・ボージョレで生産され、その年に収穫されたガメイ種というブドウから生まれる新酒の赤ワインです。ボージョレ・ヌーボーの場合、通常のワインとは異なり、収穫されたばかりのブドウが使われます。ブドウはその年の天候によって出来不出来が異なるため、毎年違う味わいになり、その違いを楽しめることから注目が高まりました。

日本は時差の関係で、生産地のフランスよりも8時間早く味わうことができます。では、なぜ解禁日が設けられたのでしょうか。ボージョレ・ヌーボーが世界で注目を集め始めた頃、ワインの売り手たちはいち早く出荷しようと競い始めました。しかしその結果、質の悪いワインも出回ってしまい、世界に認められたボージョレ・ヌーボーの評判を落としかねないほどでした。そこでフランス政府はこのままでは品質が下がってしまうと懸念し、世界で統一した「解禁日」を定めました。それが「11月の第3木曜日午前0時」です。

今年のボージョレ・ヌーボーは渋みが少なく、すっきりしたフルーティーな味わいが特徴だということです。そして今年のボージョレ・ヌーボーには"ある傾向”があります。新型コロナの流行で自宅でお酒を楽しむ人が増えていることから、各社は「巣ごもり需要」に着目しています。百貨店のそごう・西武は事前のネット予約が前年比でおよそ1.7倍と好調で、自宅で少しぜいたくをしたいという需要も重なり、平均単価もおよそ15%上がっているということです。

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