長崎県県央振興局 落札取り消し 積算に関する質問に誤答

 長崎県県央振興局が5日に実施した「有喜漁港機能保全計画書作成業務委託」の指名競争入札について、同振興局は19日、落札を取り消したと発表した。入札前に業者からあった積算に関する質問書に対し、同振興局が誤った回答をして落札決定に影響があったため。年内に入札をやり直す方針。
 落札を取り消したのは、老朽化した漁港施設の長寿命化を図るための計画書を作成するコンサルタント業務。7社が応札し、5日に開札。予定価格は税抜きで571万8千円だったのに対し、2社が最低制限価格(税抜き448万9千円)を下回り失格となった。
 13日に失格となった業者から問い合わせがあり、同振興局が入札前に積算とは異なる基準書を参照するよう7社に誤って回答していたことが発覚。落札業者には経緯を説明し、合意の上で18日に契約を解除した。
 同振興局は「チェック体制の強化を図り、再発防止に努める」としている。

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