11月23日、山口の晩秋の風物詩「山口天神祭」 今年は唐櫃での御神幸

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▲例年は約300人の大行列が街を練り歩く(2019年の様子)

 山口の晩秋を彩る「山口天神祭」が11月23日(月・祝)、古熊神社(山口市古熊1)などを舞台に開催される。1373年大内弘世が京都の北野天神を勧請して創建、1618年に毛利秀就により現在の地に社殿が移された同神社の伝統行事で、古来よりの例祭や御神幸行列を今に伝えている。

 今年は新型コロナウイルス感染防止のため、規模を縮小して行われる。行列では宝恵籠と長持ちが中止され、馬や御所車も使用しない。御神霊は御網代車ではなく唐櫃(大切なものを納める木の箱)に移され、前後2人で担いで山口市内を巡る。

 午後1時、御先乗を先頭に参勤交代を再現した備立行列、小拝司、唐櫃、大拝司、神職および総代・花神子の行列が古熊神社を出発。「イ~サ、ヨイシ~」「ヨイトマカナ~」(いさぎよい素直な心でお出迎えしよう)のかけ声とともに街を練り歩く。例年は古熊神社と八坂神社からの行列が札の辻で合流するが、今年は全奉仕員が古熊神社から出立する。また、子どもの奉仕者を減らすため、神酒官女・菊官女は行列に加わらない。道中の奉納行事(備立行列所作・獅子舞・稚児舞など)の回数も減らされるため、例年より通過時間などが早まる。

 大市~中市~米屋町~道場門前~西門前~黄金町~駅通りを経て御旅所(天神通り)に到着。祭典後、古熊神社神殿には3時半に帰着する。なお、もちまき、うどんなどの模擬店、相撲・剣道の大会、合気道奉納演武も今年は中止となる。

 「六百有余年続いてきたこの祭事をどうすれば今年も行えるのか、協議した結果規模は縮小するが神事は変わらず斎行する。疫病が速やかに退散し、来年はいつも通りにぎやかな天神祭となるよう祈念する」と真庭宗雄宮司。

 観覧の際は、マスクの着用や間隔を空けるなど3密を避けた行動を呼びかける。詳細は同神社ウェブサイト(https://www.furukumajinja.com)を参照のこと。

【神役関係者】大拝司=守田洋一(山口市大内氷上)▽小拝司=岩倉宏昌(同徳地)▽御先乗=佐々木礼皇(同円政寺町)▽花神子=三吉花暖(同堂の前町)(敬称略)