【日本S】鷹・工藤監督「目標は1つ、4連覇」 初戦の先発は4年連続で千賀、全試合DH制も歓迎

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

エース千賀にはシリーズの行方を左右する投球を期待「去年のような投球を」

4年連続の日本一を狙うソフトバンクは20日、21日から巨人と戦う「SMBC日本シリーズ2020」に向けて、京セラドームで最終調整を行った。シートノックやフリー打撃などで練習を行った。練習前には工藤公康監督がナインに訓示し「ここまで来たらウチらしく楽しくやろう」などと呼びかけた。

今年の日本シリーズでは1985年以来、35年ぶりに全試合でDH制が採用されることになった。普段からの戦い慣れた形でシリーズを通して戦えることになり、工藤監督は「特別なことはない。DHは投手の故障の予防にも繋がるし、ありがたい。普段の野球を貫くことが大事」と語り、歓迎した。

またこの日の監督会議で予告先発の導入も決まった。「お互いが分かった方が組みやすいし、いいかなと思います」と指揮官は言い、第1戦の先発は4年連続でエースの千賀滉大投手に託した。「去年の日本シリーズのような投球をしてくれれば。先発として次の投手にバトンを渡せるようにやってもらいたい」と初戦の勝利のみならず、シリーズの行方さえも左右する投球を期待した。

相手の先発はエースの菅野に決まった。セ・リーグを代表する好投手に対し「良い投手ですからそうそう点を取れるとは思ってはいない。ウチとすれば初回、周東くんが出て、というのが1つのポイントになるとは思っています。繋いで点を取ること。今季のテーマとしてやってきて、それが出来たからシーズンでも勝てた。それを変えるつもりはない」と指揮官。リードオフマンの周東をポイントに挙げつつ、攻略のイメージを膨らませた。

「我々の目標は1つ、4連覇なので。4つ勝てるようにやっていくことが大事」と、巨人のV9以来となる4年連続の日本一へ。ソフトバンクの2020年最後の戦いが始まる。(Full-Count編集部)

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