国登録記念物に震生湖 地殻変動伝える貴重な資源 神奈川

国登録記念物に答申された震生湖

 国の文化審議会は20日、関東大震災で生じた震生(しんせい)湖(神奈川県秦野市、中井町)を国登録記念物に、旧藤澤カントリー倶楽部クラブハウス(藤沢市)など8件を国登録有形文化財(建造物)に登録するよう文部科学相に答申した。また、箱根町の神仙郷(しんせんきょう)を国指定名勝に指定し、国指定史跡の橘樹(たちばな)官衙(かんが)遺跡群(川崎市高津、宮前区)と下寺尾西方遺跡(茅ケ崎市)の指定範囲を追加することも答申した。

 震生湖は1923年9月1日の関東大震災で生じたせき止め湖。現在でも崩壊痕地や移動土塊、湖面を一体で確認できる。地震に伴う地殻変動を伝える貴重な地質学上の資源と位置付けられている。

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