オリオールズ 今季のチーム本塁打王・ヌニェスのDFAを発表

メジャーリーグは日本時間11月21日午前8時にロースター外選手のルール5ドラフト(日本時間12月11日開催)からのプロテクト期限を迎え、オリオールズは6人の有望株を40人枠に追加する一方で、今季チーム最多の12本塁打を放ったレナト・ヌニェスをDFAとした。ヌニェスは2019年にもトレイ・マンシーニに次いでチーム2位となる31本塁打を放っていた。マンシーニの復帰や若手の台頭によって来季の出場機会が不透明であることが大きな理由となったようだ。

現在26歳のヌニェスは2016年にアスレチックスでメジャーデビューし、レンジャーズを経て2018年5月にウエーバーでオリオールズに加入。この年は移籍後の60試合で打率.275、7本塁打、20打点、OPS.781をマークし、翌2019年は打率.244、31本塁打、90打点、OPS.771を記録してレギュラー定着(主に指名打者)を果たした。

今季は52試合に出場して打率.256、12本塁打、31打点、OPS.816をマーク。OPSは自己最高の数字であり、12本塁打はアンソニー・サンタンデール(11本塁打)を上回ってチーム最多だった。守備面ではクリス・デービスの長期離脱もあり、一塁手として28試合にスタメン出場。指名打者として21試合にスタメン出場したほか、三塁手としても4試合に出場(スタメンは2試合)した。

マイク・エリアスGMは「非常に難しい決断だった」とコメントしたが、右翼には今季急成長を遂げたサンタンデール、左翼には今季メジャーデビューして強打を発揮したライアン・マウントキャッスルがおり、元本塁打王・デービスの契約もあと2年残っている。結腸がんの治療を終えたマンシーニも来季は戦列復帰できる見込みであり、一塁や指名打者でも出場機会が保証されない状況だった。余剰戦力となっていたことに加え、今オフから年俸調停の対象となり、年俸アップが確実であることもDFAの理由になったと見られる。

守備面に不安を抱えるものの、直近2シーズンで43本塁打を放っている長打力は非常に魅力的であり、予想されていた来季年俸も200万ドル前後と安価なため、獲得に興味を示す球団は少なくないと思われる。

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