子育て家庭 まず声掛けを 長崎県更生保護女性連盟が研修会

地域で支え合う活動の充実を誓った県更生保護女性連盟研修会=諫早市宇都町、諫早文化会館

 罪を犯した人を女性の視点で側面的に支援する県更生保護女性連盟(浦川末子会長)の研修会が18日、諫早市内であり、子どもと子育て家庭を支える「長崎ひまわりプロジェクト」の意義や活動が報告された。
 同連盟は県内12地区の更生保護女性会(会員計約3千人)で組織。保護司の活動サポートや犯罪予防活動に取り組んでいる。43回目の研修会には、会員や来賓計約240人が出席した。
 同市こどもの城の池田尚館長が、歌手への夢を目指す全盲の少女との出会いをテーマに講演。その後、浦川会長が、県内23の女性団体が連携した同プロジェクトの意義を説明した。
 浦川会長は「子どもの“安全基地”になる母親も身体的、精神的な不安を抱えている人が増えている」とした上で、「子どもも母親も『守られている』という安心感を持つことができる母性のネットワークが必要。それぞれの地域の中で気になる子どもや家庭にまず声を掛けてほしい」と呼び掛けた。

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