冬の到来告げるクロツラヘラサギ 阿嘉島に飛来

 【座間味=阿嘉島】11月4日の日没直前に阿嘉島でクロツラヘラサギ1羽を確認した。クロツラヘラサギは、那覇市の漫湖干潟や豊見市城の遊水池である三角池などでは、おなじみの鳥だ。
 以前は冬の訪れを知らせる渡り鳥として、まれに見られる程度だったが、ここ5、6年は越冬期以外でも観察できることが多くなっている。阿嘉島でも記録に残っていないだけで、過去には飛来していた可能性がある。
 今回は台風20号の影響と大陸からの寒気が流れ込み、強い北風が吹いたことで流されて来たことが考えられる。阿嘉島を含め、慶良間列島は国立公園指定とともにラムサール条約の登録認証も受けているという。
 (村石健一通信員)

© 株式会社琉球新報社