エンゼルスがシェブラーとマイナー契約 2017年に30本塁打の外野手

「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールは日本時間11月22日、エンゼルスがフリーエージェントの外野手、スコット・シェブラーとマイナー契約を結んだことを伝えた。ナイチンゲールによると、シェブラーがメジャー昇格を果たした場合の年俸は90万ドルとなるようだ。シェブラーは今年7月24日に金銭トレードでレッズからブレーブスへ移籍したが、シェブラーを獲得したブレーブスにGM補佐として在籍していたのがエンゼルスの新GMに就任したペリー・ミナシアンだった。

ドジャース時代の2015年にメジャーデビューを果たしたシェブラーは、レッズへ移籍した2016年に82試合に出場してメジャー定着。翌2017年は正右翼手として141試合に出場し、打率.233、30本塁打、67打点、OPS.791をマークした。2018年は107試合で打率.255、17本塁打、49打点、OPS.777とやや成績を落とし、2019年は不振と故障が重なって出場機会が激減(30試合)。今季はブレーブスで1試合、わずか1打席のみの出場に終わった。

現在30歳とまだ老け込む年齢ではなく、右翼を中心に外野3ポジションを守った経験もあるため、エンゼルスでは控え外野手の座を争うことが予想される。エンゼルスの外野は左翼ジャスティン・アップトン、中堅マイク・トラウト、右翼ジョー・アデルの3人でレギュラーが固まっているものの、アップトンは近年不振が続いており、有望株のアデルもメジャーで活躍できるかどうかは未知数。シェブラーの獲得はアップトンまたはアデルが期待はずれだった場合の「保険」の意味も込められていると見られる。

シェブラーに期待されるのは、今季途中にトレードでレッズへ放出されたブライアン・グッドウィンの穴を埋める役割だろう。なお、エンゼルスは外野手をマイナー契約でさらに獲得する可能性があり、アデルに次ぐ有望株のブランドン・マーシュも控えている。シェブラーがメジャーのロースター入りを果たすためには、少なくとも2018年レベルのパフォーマンスを取り戻すことが必要となりそうだ。

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