工場緑化で大賞 松浦・九州液化瓦斯福島基地

緑化され、サクラやツツジが住民を楽しませている九州液化瓦斯福島基地=松浦市福島町(同社提供)

 松浦市福島町の九州液化瓦斯(がす)福島基地(高村一哉社長)が、緑化に努めた事業者に贈られる一般社団法人日本緑化センター会長賞(全国みどりの工場大賞)を受賞。9日、市役所で賞状の伝達式があった。
 同社は1983年創業。敷地は炭鉱跡地で、石炭を掘り出した時に出るボタ山の土を切り土や盛り土で造成した。ボタ山の土は粘土質で酸性が強く、直接の緑化は難しいため、客土などで土壌改良を重ね緑地を増やしてきた。同じ敷地内にある国家備蓄基地分も合わせ、管理する緑地の面積は約25万平方メートルになる。
 また、市道を挟んで隣接する同町のオートキャンプ場との間のフェンスは敷地の境界から敷地内に引っ込めて設置。フェンスの外周に同町のシンボルのツバキを植えて、住民が自由に実を採取できるようにしたほか、フェンス内の斜面にはサクラやツバキを植栽し、花の時期には住民の目を楽しませている。
 伝達式では友田吉泰市長が賞状を高村社長に手渡した。高村社長は「『地元と共に』というのが社是。これからも工夫しながら、緑化を進めていきたい」と話した。

友田市長(右)から賞状を受け取る高村社長=松浦市役所

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