ギャラリー列車やセット券販売 大原美術館と水島臨鉄がタッグ

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大原美術館90周年と水島臨海鉄道50周年のヘッドマークを掲げたギャラリートレイン

 今年開館90周年を迎えた大原美術館(倉敷市中央)と、営業開始50周年の水島臨海鉄道(臨鉄、同市水島東栄町)が異色のタッグを組んだ。節目を迎えた両者で地域を盛り上げようと、美術作品が楽しめるギャラリートレインの運行や、入館券と乗車券のセット販売など多彩な企画を展開している。

 臨鉄が運行するギャラリートレインは、赤と青のツートンカラーの記念塗装車両を使い、前面に美術館90周年記念ロゴを描いたヘッドマーク(HM)と臨鉄の記念HMを装着。車内にはモネの「睡蓮(すいれん)」、児島虎次郎の「睡(ねむ)れる幼きモデル」といった美術館の所蔵作品を印刷したつり広告を掲示している。12月6日まで走らせる。

 東京から同市水島地区を訪れるため、夫と乗車した女性(59)は「車内で名画が鑑賞できるなんて面白い。美術館にも行ってみたくなった」と話していた。

 倉敷市駅(同市阿知)では、美術館の入館券と臨鉄の1日フリー切符のコラボセット(2千円)を千部限定で販売。鉄道ファンに人気の厚紙を使った硬券タイプで、台紙には美術館所蔵のシニャック「オーヴェルシーの運河」を印刷している。美術館で券を使うと記念ロゴのスタンプが押印される。

 同駅には美術館オリジナルのマスキングテープや缶バッジ、珍しい切符などが当たるカプセル玩具販売機(1回300円)も設置。コラボセット、カプセル玩具とも販売は来年3月31日まで。ただし、なくなり次第終了する。

 臨鉄の旅客係リーダー大森史絵さんは「列車に揺られながら、歴史的価値のある大原美術館のアートに触れて」、美術館の広報担当佐々木梢さんは「地元を走る鉄道とのコラボで市民の皆さんにより身近に美術館を感じてもらえれば」と話している。

 美術館では今後、臨鉄の写真や資料の紹介展示を行う予定。

(上から時計回りに)大原美術館の入館券と水島臨海鉄道の1日フリー乗車券のコラボセット、カプセル玩具販売機に入っているマスキングテープ、缶バッジ