高島秋帆の書を公開

書や着物、びょうぶなどを集めた「秋の美術工芸展」=市歴史民俗資料館

 芸術の秋に文化に親しんでもらおうと、書や着物、びょうぶなどを集めた特別企画展「秋の美術工芸展」が長崎市平野町の市歴史民俗資料館で開かれている。12月6日まで(月曜休館)。入場無料。
 幕末の長崎で活躍した町年寄で砲術家の高島秋帆(1798~1866年)の書、「長崎三画人」と称された南画家・三浦梧門の「山水図」、クジャクとボタンの花が色鮮やかに刺しゅうされた「帯」の初公開3点を含む計10点を展示している。
 同館の永松実学芸員によると、秋帆の書は個人蔵で、秋帆が謀反の疑いで10年間捕らえられた後に書かれたもの。「秋帆の当時の心境が伝わってくる迫力ある作品」と解説する。

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