22日県内14人コロナ新規感染 会食クラスター15人に

 県と宮崎市は22日、県内で新たに14人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。11人が同市内の三つのクラスター(感染者集団)関連で、うち8人は同市で会食した友人グループが訪れた二つの飲食店の従業員だった。県は入院中の1人が21日に重症化したことも明らかにした。
 県と市によると、新規感染者は同市の10歳未満~50代の男女12人、国富町の20代女性、小林市60代男性。
 宮崎市内のクラスターでは、会食グループ関連は、グループが訪れた飲食店の、国富町の女性を含むいずれも20代の女性従業員7人と、別の飲食店の50代女性従業員。市はこの従業員8人が接客した客の人数の把握や検査を進めている。会食グループ関連の感染者は計15人となった。
 電気設備業「きんでん」(大阪市)の宮崎市内の工事現場事務所の関連は、40代女性従業員と20代男性。女性従業員はPCR検査で一度陰性が確認されたが、21日に再度検査し感染が判明。20代男性は工事現場事務所が入居する建物内の別会社の従業員で、共同の喫煙所で「きんでん」従業員と接触があった。関連する感染は計14人となった。
 同市のキャバクラ「CLUB(クラブ)Oz(オズ)」関連は、同店系列店の40代女性従業員で、感染は計15人となった。
 22日発表の新規感染者はこのほか、宮崎市の30代女性と10歳未満女児、小林市の60代男性。30代女性と10歳未満女児は20日発表の40代男性の妻子。小林市での感染確認を受けて県は、小林市・えびの市・西諸県郡圏域を「感染未確認圏域(緑圏域)」から「新規感染者が限定的な圏域(黄圏域)」に変更。県内7圏域のうち、日向市・東臼杵郡を除く6圏域が黄圏域となった。
 県が21日に発表した三股町の60代男性については、県外の医療機関に勤務し、県内に1人の濃厚接触者がいたが、PCR検査で陰性が確認された。
 県内の累計の感染者は427人。21日時点の県内病床数は246床で、11人が入院している。

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