「日本ではパワーヒッターが愛されると…」広島入りクロン、覚悟の決断を語る

広島と契約合意したケビン・クロン【写真:Getty Images】

「これまでとは異なったレベルで自分をショーケースしたいと思った」

来季広島への加入が決まったケビン・クロン内野手。マイナー通算151本塁打を誇り、元3A“本塁打王”の新助っ人はなぜ、新天地に日本を選んだのか――。地元紙「アリゾナ・リパブリック」で、NPB挑戦に至った経緯や理由を語っている。

27歳のクロンは2014年のドラフトでダイヤモンドバックスから14巡目で指名され、メジャーデビューした2019年には6本塁打を放って長打率.521を記録。今季は8試合で17打数無安打にとどまった。記事ではクロンがダイヤモンドバックスに愛着を持っていたことに触れた上で「ほろ苦い決断だった」「(この球団での)全ての時間を愛していたからね」とコメントを紹介している。

その上で、クロンはNPB入りに至った理由を列挙。メジャーでの出場機会が得られない中で、海外に行くことで、レギュラーとしてプレーできると思ったとの思いを挙げ、さらに海外でプレーすることで、ダイヤモンドバックスでプレーするよりも、さらに多くの年俸を稼ぐチャンスが与えられたという趣旨の発言をしている。

また、「こんなチャンスはもう2度とないかもしれない」と異国でプレーする魅力について語るクロンのコメントも紹介。「日本に行って、できる限り学んで、僕のプレーをもっと磨いて、(その後)どうなるか見てみたい。間違いなく難しい決断だった。でも同時に、日本の野球の雰囲気がどんなに素晴らしいかは聞いていたからね」「ポジティブなことは、日本では、パワーヒッターが愛されるって聞いた。だから、相性は抜群だよ」などと語ったという。

記事では、海外挑戦した選手が価値を上げて再びMLBに復帰することもあると言及。クロンも「マイナーリーグでもう証明することは何も残っていないというわけじゃないけど、新しいことにチャレンジしたかった。新たな人たちの前で、これまでとは異なったレベルで自分をショーケースしたいと思った」と思いを述べている。「(日本で)1年だけプレーするかもしれないし、10年プレーするかもしれない」と言う助っ人は、日本でどんな活躍を見せてくれるのか注目だ。(Full-Count編集部)

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