好打者・レメイヒュー 前回の契約を上回る条件を希望との報道

ヤンキースで過ごした2年間で球界を代表する好打者へと変貌を遂げたDJ・レメイヒューは、ヤンキースからのクオリファイング・オファー(年俸1890万ドルの1年契約)を拒否し、現在フリーエージェントとなっている。「ニューヨーク・ポスト」のジョージ・A・キング三世によると、レメイヒューは前回ヤンキースと契約したときの2年2400万ドルを上回る条件を希望しているようだ。

現在32歳のレメイヒューは、ヤンキース移籍1年目の2019年に打率.327、26本塁打、102打点、OPS.893をマーク。今季は50試合に出場して打率.364、10本塁打、27打点、OPS1.011の好成績を残し、1900年以降の近代野球では史上初となる両リーグ首位打者を達成した。ここ2年間の活躍を考えれば、前回の契約を上回る好条件を得られるのは間違いないだろう。

レメイヒューはヤンキース残留が第1希望であると見られているが、キングはブルージェイズとメッツもレメイヒュー獲得に興味を示していることを指摘。ナショナルズがレメイヒュー獲得を検討しているとの報道もある。契約年数については、レメイヒューが5年契約を希望していることを報じているメディアもある。

キングによると、もしレメイヒューがヤンキースに残留した場合、ヤンキースは今季メジャー最多の22本塁打を放ったルーク・ボイトをトレードで放出し、レメイヒューに一塁、グレイバー・トーレスに二塁を守らせ、新たな遊撃手の獲得に動く可能性があるという。もちろん、引き続きトーレスに正遊撃手を任せ、一塁にボイト、二塁にレメイヒューを置く今季同様の布陣となる可能性もある。

田中将大、ジェームス・パクストン、J・A・ハップがフリーエージェントとなったヤンキースは、先発投手の補強も必要であり、レメイヒューの契約規模は先発投手の補強の動向に影響を与える可能性もある。「相思相愛」と見られるレメイヒューを無事に引き留めることができるだろうか。

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