豊漁と安全祈って放流 松浦魚市でえびす祭り

アジやサバを放流する関係者=松浦魚市場

 長崎県松浦市調川町の松浦魚市場でこのほど、市場関係者らが大漁や航海安全を祈願するお魚供養・えびす祭りが開かれた。
 同魚市場魚霊供養会(世話人代表・吉田光也西日本魚市社長)主催。来賓を絞り、仲買業や運送業者など約60人が参列した。「えびす像」の前で神事の後、関係者が岸壁からタイやアジ、サバ、イワシ、カマスなどを放流して豊漁などを祈った。
 吉田社長によると、西日本魚市で取り扱った今年4~10月期の水揚げ量は最低だった前年に比べて95%、売上高も前年同期比85%にとどまっている。気候変動の影響でしけが多く潮流の変化で漁獲にむらがあり、外国船とのトラブルを避けて漁場が分散していると理由を挙げ、「天候が安定すれば水揚げも回復すると思う。前年並みにはもっていきたい」と話した。

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