ベランダの収納ボックスは防水タイプ?おしゃれ重視?ベランダ小物の収納アイデアもあわせて紹介

©株式会社プロポライフグループ

近年、ベランダでキャンプをする「ベランピング」の流行など、ベランダの有効活用が見直されています。これまでは洗濯物を干すくらいしか使われなかったベランダですが、幅広い活用方法が生み出されています。

今回は、ベランダ用途の基本「ベランダ収納」について紹介します。収納庫の選び方や、ベランダ収納に適したもの・適さないものなど、ベランダを活用した収納にはコツがあります。ベランダスペースを賢く使って、少しでも快適な住空間を作るために、参考にしてください。

  • ベランダ収納を設置する際のポイント
  • ベランダの物置、収納ボックスは材質がポイント

ベランダ収納を設置する際のポイント

すでにベランダを収納スペースに利用としている方も多いと思いますが、ベランダ収納にはいくつか注意点があります。ベランダ収納の基本となる3つの注意点から解説します。

①防水対策と湿気対策

ベランダが室内と一番違うポイントは、雨風にさらされているかどうか。そのため、ベランダ収納をするにはまず防水対策と湿気対策を考えなければいけません。無防備に収納していると雨風でさび付いたり、カビが生えたりしてしまう可能性もあります。まずは防水と湿気の対策について考えてみましょう。

防水加工の収納アイテム

ベランダ用の収納アイテムの多くには、「防水」と記載されています。これは、物置が雨風にさらされても「壊れない」という意味で、中に水が入らないという意味ではありません。そのため、防水の収納アイテムを屋根のない屋外に設置すると、水に弱い素材はさびが生じます。

防水の収納ボックスに入れる際にも、シートに覆って個別の防水対策が必要です。「完全防水」という収納アイテムは、水を通さないという点では安心です。使用の際にはいくつかポイントがあるので紹介します。

定期的に換気を行う

「完全防水」の防水アイテムは、外からの水を通しません。ということは、内側の水も外に通さないことになります。ベランダ収納のなかには、ガーデニンググッズなど土がついたままのアイテムを収納することもあります。土は水分を含み、その湿気で収納ボックス内の湿度が高まり、カビの原因となります。完全防水の収納ボックスを利用する際には、除湿剤の使用と同時に、定期的な換気で湿度が高まるのを防ぎましょう。

②収納アイテムのサイズ

ベランダ収納をする際には、収納ボックスのサイズも重要です。普段ベランダを使用しないからといってベランダのスペースいっぱいの大きな収納ボックスを設置するのはおすすめしません。次に、ベランダ収納のサイズを決めるポイントを解説します。

災害時に邪魔にならないコンパクトなものを

ベランダ収納には、いざという時のことを考えると大型の収納ボックスは不向きです。災害時には玄関が使えず、ベランダから逃げなければならないことも想定されます。その際に大型の収納ボックスが避難経路を塞いでいては、逃げ遅れるリスクが高くなります。避難経路を妨げないサイズを選びましょう。

収納アイテムは「とりあえず大きめのサイズを買う」のではなく、「何を収納したいか考えてから買う」ことがコツです。また、収納ボックスだけでなく洗濯機などの家電をベランダに置くのも危険です。災害時に邪魔になるだけでなく、雨風が家電に当たることで故障や漏電の原因になります。

③防犯対策

ベランダに置く収納は、防犯対策が必須。鍵を付けたとしても被害は保証できないため、高価なものは収納しないこと

一般住宅やマンションの1階や2階は、空き巣の被害にも注意が必要です。ベランダの外に収納ボックスを設置する際は、鍵が付いている収納ボックスを選ぶ、もしくは南京錠を取り付けましょう。

鍵を取り付けたからといって安心できません。比較的小型の収納ボックスであれば、施錠されたまま持ち出され、運ばれた後に開錠されるケースもあります。収納ボックスを持ち出されないようにする工夫も重要ですが、収納ボックスの中にあまり高価なものを収納しないようにしましょう。

ベランダに収納できるもの、収納できないもの

ベランダ収納には、適しているもの、適さないものがあります。何も考えずに収納してしまうと大惨事になることも。リスクを考慮しながら、適したアイテムを選んで安全に収納しましょう。

ベランダに収納しても良いもの

まずはベランダ収納に適したアイテムから紹介します。

水、保存食などの防災食品

水や保存食などの防災食品は、ベランダ収納に最適です。近年は、台風や地震などの自然災害が頻繁に起こっています。交通インフラが断絶されれば、水を得るのも一苦労です。家族が数日分は生きていけるだけの水と食料を保管しておくのは、必須の対策。数日分の食料や水をキッチンに収納するのはかさばるため、ベランダを賢く使って収納するのがおすすめです。

また、保管している防災食品は期限切れまで保管するのではなく、定期的に食べて消費する「ローリングストック法」をとるのがおすすめ。いざ災害が起きた時に、保管していた水や食料が腐っていては意味がありません。常に安全な食料を保管しておくために、定期的に食べて入れ替えましょう。

季節家電

年に数カ月しか出番のない季節家電は、ベランダ収納に適したアイテム。そのまま収納せずに、ゴミ袋・除湿剤で湿気対策を

扇風機やヒーターなどの季節家電もベランダ収納に適しています。ただし、ベランダの収納ボックスの中は、雨や湿気に注意が必要です。家電にごみ袋を被せて水が入らないようにしたり、除湿剤を入れて湿気対策をしましょう。

また、一度収納したからといって次のシーズンまで放っておくのではなく、2~3か月おきに動作確認するのも忘れないでください。いざ使うときになって動かないのは大変ですが、故障に気付くのが早ければ、修理や買い替えなどの対策も可能です。

ベランダに収納してはいけないもの

ベランダの収納適していないものもあります。つい収納したくなりがちですが、リスクを踏まえて覚えておきましょう。

自転車

玄関が狭い場合、自転車をベランダに収納するケースがありますが、自転車は大きすぎて避難経路の妨害になる可能性が高いため、おすすめできません。部屋の中にスペースを設けるか、共用の駐輪場を利用しましょう。一軒家の場合は、玄関先に市販の自転車スタンドを取り付けるとコンパクトに保管できます。

狭い玄関の収納アイデアは、こちらの記事を参考にしてください。

狭い玄関をすっきりおしゃれに見せるコツとは?デッドスペースを活用した収納アイデアを紹介

ベランダの物置、収納ボックスは材質がポイント

インスタグラムには、真似したくなるようなおしゃれなベランダ収納ボックスが多く掲載されています。ベランダの収納ボックスを選ぶ際は、材質もポイントです。材質が違うと、見た目や値段だけでなく、機能性も大きく変わります。次に、材質ごとの特徴、メリットデメリットを紹介します。

プラスチック製の収納庫

手頃な値段で、サイズやデザインが豊富なプラスチック製の収納庫。「ストッカー」

手軽にベランダ収納を始めるのに適したプラスチック製の収納庫。価格が手頃で、サイズやデザインも豊富に販売されています。

軽くて設置しやすい反面、紫外線に弱いなどのデメリットも

プラスチック製の収納ボックスの特徴は、軽量性。さびにくく比較的安価に手に入るので、ストッカーとして重宝します。プラスチックは形成しやすく、用途やデザインに特化した商品も多く、インテリアとしても活用できます。重さに強いものは、ストッカー兼ベンチとしても利用可能なので、ベランダのアクティビティにも活躍します。

ベンチとして利用するものは、耐荷重量を確認しましょう。耐荷重量が記載されていないストッカーに乗ってしまうと、破損の恐れがあるため危険です。また、紫外線に弱いことと、耐久性が低いことに注意が必要です。鍵や南京錠を取り付けたとしても、プラスチック部分を破壊されれば意味がありません。プラスチック製の収納ボックスを選ぶときは、紫外線対策、盗まれて困るものは入れないようにしましょう。

金属製の収納庫

プラスチック製より耐久性がある金属製の収納庫。紫外線に強く、無機質な「男前インテリア」が好みの人に人気

プラスチック製と並んで人気の高い金属製。無機質な商品が多い、質感とあわせてインダストリアルな雰囲気や男らしい「男前インテリア」が好きな人に人気の材質です。

インダストリアルインテリアに興味のある方は、こちらの記事も参考にしてください。

インダストリアルインテリアを上手に選ぼう。間違えない選び方のコツや実例を紹介

耐久性があり、紫外線対策も万全

金属製の収納ボックスは、プラスチック製のものに比べて紫外線の問題や防犯性の問題がやや解決できます。紫外線にも強く、ニッパーなどでは簡単に破壊できません。それでもパールやドリルを使用されると破壊されてしまうため、高価なものの収納は控えましょう。

また、金属製の中でもスチール製は塗装やコーティングが剥がれるとさびやすくなるので、さび対策も重要です。プラスチック製の収納に比べて比較的過酷な環境で使用したい人におすすめの材質。磁石も張り付けられるので、マグネット式の便利アイテムを貼り付けても使えます。

木製の収納庫

家庭菜園やガーデニンググッズの収納にも使用できる木製の収納庫。ベランダにナチュラルウッドのやさしいテイストをプラス

ガーデニングが趣味の人や、特にインテリア性を重視したい方に人気の高い、木製の収納庫。置いておくだけでおしゃれなウッド製の収納アイテムは、無機質なコンクリートのベランダに温かみを与えてくれます。

ベランダ菜園とも相性◎防水対策とカビ対策は必須

ナチュラルな質感がおしゃれな木製の物置は、雨風腐食されやすいのがデメリット。木製の物置を選ぶ際は、腐食、防水処理がされているかを確認しましょう。防水処理されているからといって安心せず、風通しを良くするなどのカビ対策も必要です。

《参考》ベンチとしても活用できる、おしゃれな収納庫も

デザイン重視で選ばれることの多い木製の収納庫は、工夫次第でさまざまな楽しみ方があります。収納もしながらベンチとしても活用できるものや、ガーデニングや園芸を彩るおしゃれな格納庫など種類も豊富。ベンチになる収納庫をベランダに置いて、天気の良い日にベランダで食事や読書をして過ごすのもおすすめ。

完成品を購入するだけでなく、DIYでもオリジナルのサイズやデザインにした収納庫も、簡単に作ることが可能です。100均で販売されているすのこを使えば、軽くて通気性の良い収納ボックスも作れます。耐久性は高くないのでベンチにはできませんが、エアコンの室外機を覆ったり、植物を置くには十分で、見た目もおしゃれです。

ベランダ小物の収納アイデア【実例編】

ベランダ収納というと大きなアイテムを想像しがちですが、ちょっとした小物を収納するだけでも生活のしやすさが格段にアップします。ベランダは洗濯物を干すのに使われることが多いため、それらの小物をうまく収納することで、洗濯物を干す時短になります。

ベランダ用のサンダルを、100均アイテムで「空間収納」

ベランダ用のスリッパ(サンダル)をベランダに置いておくと、雨で濡れたり汚れたりしてしまいます。かといって玄関からわざわざスリッパを持ってくるのは面倒です。そんな悩みを解決する「空間収納」のアイデアをいくつか紹介します。

セリアの収納ケースを活用

soumama_myhomeさんのインスタグラムより
amma1534 さんのインスタグラムより

まず紹介するのが、100均などで販売されている、吸盤で窓に張り付けるタイプのプラスチックケースを使った収納方法。窓の室内にケースを張り付けておけば、室内にサンダルをしまっておけます。窓の好きな場所に張り付けられるので、高い位置に設置しておけば、屈まずにサンダルを取り出せます。さまざまなサイズがあるので、子供サイズのサンダルもぴったり収納できます。

ダイソーのタオルハンガーを活用

miil_roomさんのインスタグラムより

もうひとつの方法はダイソーのタオルハンガーを活用して、サンダルやスリッパなどの履物を収納しておく方法。こちらも窓に吸盤で張り付けておけば、取り出しやすく汚れる心配もありません。

つっぱり棒を設置して、フックを取り付ける収納

punini_aamさんのインスタグラムより

ベランダの狭い空間では、DIYの定番「つっぱり棒」が活躍します。つっぱり棒に大きな布団ばさみを吊るしておくという使い方。布団ばさみを毎回持ち歩くのは面倒。つっぱり棒なら布団ばさみを挟むのに適しているので、常時ベランダに吊るしておけます。

また、小さな洗濯ばさみもカゴに入れてフックでつっぱり棒に掛けておけば、洗濯ばさみを持ち歩く必要がなくなります。ハンガーはそのまま掛けておけるので、ベランダには洗濯物だけ持って行けば、干すことが可能になります。

掃除用品をワイヤーネットで「吊り下げ収納」

ベランダは汚れやすいので、定期的に掃除が必要です。カゴに掃除用品を入れて下に置いておくと、水が溜まってカビの原因になることも。掃除用品も清潔に保っておくには、ワイヤーネットを使って吊り下げ収納をするのがおすすめ。ほうきやスポンジなど、ベランダ用の掃除用品をしまっておけば、掃除も簡単に行えます。

ぞうきんがけスペースをベランダに

micro4mama さんのインスタグラムより

サンダル収納で紹介した「タオルハンガー」は、雑巾を掛けておくにも適しています。ベランダに雑巾を掛けておけば、汚れがちなベランダを、さっと拭いて戻すことができます。濡れたままの雑巾は、室内側に干すと匂いが気になるので、ベランダの外側に吸盤を張り付けましょう。吸盤ではなく、磁石で張り付けるタイプなら、金属製の収納庫にも張り付けることができます。