秋月壽賀子さん死去 被爆医師、故秋月辰一郎氏の妻

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秋月壽賀子さん

 長崎の反核平和運動をけん引した被爆医師、故秋月辰一郎氏の妻で、自らも被爆しながら看護師として被爆者の救護に当たるなどした秋月壽賀子(あきづき・すがこ)氏が19日午前1時36分、老衰のため長崎市小峰町、聖フランシスコ病院で死去した。102歳。長崎市出身。通夜・告別式は近親者のみで執り行った。喪主は長女藤信子(ふじ・のぶこ)さん。
 爆心地から1.4キロの浦上第一病院(現聖フランシスコ病院)で勤務中に被爆し、医長だった辰一郎氏=長崎平和推進協会初代理事長などを務め、2005年に89歳で死去=と共に被爆直後から救護活動に当たった。結婚後は、長崎の反核平和運動をリードした辰一郎氏を支えた。1992年に病に倒れ昏睡(こんすい)状態となった辰一郎氏を13年間、献身的に看護した。
 夫妻をモデルにした被爆直後の救護活動はアニメ映画「NAGASAKI 1945 アンゼラスの鐘」(2005年、有原誠治監督)になり、国内外で上映された。俳人、秋月すが子として句集「祈りと共に」も残した。17年から長崎市三ツ山町の恵の丘長崎原爆ホームに入所していた。