Rソックスがブライアントの獲得に動いていたことが明らかに

投手陣の崩壊により24勝36敗という不本意な成績でアメリカン・リーグ東部地区の最下位に沈んだ今季のレッドソックスだが、8月末のトレード・デッドラインに大型トレードを検討していたようだ。「シカゴ・トリビューン」のマーク・ゴンザレスによると、レッドソックスはクリス・ブライアントの獲得に向けてカブスとトレード交渉を行っていたという。ただし、トレード交渉は本格化することなく、ブライアントのレッドソックス移籍は実現しなかった。

レッドソックスにはラファエル・デバースという若き正三塁手がいるため、レッドソックスがブライアントの獲得を狙っていたというニュースはサプライズと言える。しかし、ゴンザレスによると、レッドソックスはブライアントを左翼手として獲得することを検討していたようだ。

レッドソックスは正左翼手のアンドリュー・ベニンテンディが伸び悩んでおり、今季は14試合に出場して打率.103(39打数4安打)、0本塁打、1打点、OPS.442と大不振。8月中旬に右胸郭痛で故障者リスト入りし、そのままシーズンを終えた。シーズン終了後には正中堅手のジャッキー・ブラッドリーJr.がフリーエージェントになるという事情があったため、レッドソックスはひとまずブライアントでベニンテンディの穴を埋め、来季は左翼ブライアント、中堅ベニンテンディの布陣で戦うことを考えていたのかもしれない。

今オフ、レッドソックスが再びブライアントの獲得に動くかどうかは定かではない。ただし、レッドソックスが中堅手の獲得に失敗し、ベニンテンディを左翼から中堅へ移すのであれば、ブライアント獲得に向けた動きが再燃する可能性はあるだろう。ブライアントは故障の影響もあり、今季は34試合に出場して打率.206、4本塁打、11打点、OPS.644と大不振。来季終了後にフリーエージェントとなるため、今オフ中にトレードで放出されることが有力視されている。

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