朝ドラ「エール」が11月でようやく終わる。本来ならば9月までなので2か月遅れ。というわけでこの日の「プレミアムトーク」のゲストは主人公・古山裕一を演じた窪田正孝だった。最終週前に主役が出演するのはもはや「あさイチ」の恒例になっており、ここから最終回まで一気に盛り上げていこうというNHKの魂胆が透けてみえる。
とはいえ、半年以上に渡って、毎日見ていた裕一さんの素顔に興味がないわけでもなく、つい、最後まで見てしまったが......。裕一の妻・音を演じる二階堂ふみとの夫婦秘話もよかったが、裕一のライバル的存在・木枯正人(モデルは古賀政男)を演じたRADWINPSの野田洋次郎が窪田のプライベートを語るくだりが面白かった。5年ほど前に知り合い、親交が深いというのだ。「あの夫婦は僕の食生活を気にしてくれる」「お腹すいてるんでしょ、来なさいといってご飯作ってくれたのもしょっちゅうある」「奥さんが2人分(窪田と野田)のお弁当持たせてくれたり、メチャメチャご飯が美味しいんですよ、本当に料理が上手で。あれはもう胃袋捕まれるなって」と。
急死した日本作曲界の重鎮・小山田耕三(モデルは山田耕筰)を演じた志村けんとの秘話も語られていたが、終わってみれば、印象に残ったのは窪田の妻の水川あさみが料理上手だということ。せっかくの番宣の効果があったかどうか。泣いても笑ってもあと1週間。終盤コメディ化が著しいが、果たしてどうなることやら。(放送2020年11月20日8時15分~)
(白蘭)