連休明け、通勤客ら10万人影響 振り替え輸送の手続きに長い列 阪急神戸線脱線事故

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神戸市灘区の阪急電鉄神戸線の踏切で23日夜に発生した脱線事故を受け、一部区間が24日始発から運転を見合わせたため、振り替え輸送の利用客らで混雑するJR三ノ宮駅。午前9時20分ごろから順次運転を再開したが、混雑は続いた=24日午前、神戸市中央区布引町4(撮影・小谷千穂)

 神戸市灘区の阪急電鉄神戸線六甲-御影間の踏切で23日夜、特急電車が軽ワゴン車と衝突し、先頭車両が脱線した事故で、阪急は24日の始発から夙川-新開地間で運転を見合わせた。神戸線は午前9時20分ごろから順次再開したが、JR西日本などの近隣駅は、振り替え輸送を利用する通勤客らで朝からごった返した。約10万人に影響する見通し。

 阪急によると、脱線した特急電車は24日未明に西宮車庫まで移動させ、衝突で倒れた信号や電気設備も同日朝までに復旧させた。運輸安全委員会から派遣された鉄道事故調査官2人が24日中に到着し、調査を始める見込み。

 阪急神戸三宮駅(神戸市中央区)では同日朝、拡声器を持った駅員が運転見合わせの状況をアナウンス。一方、JR神戸線も踏切の故障検知などのトラブルが相次ぎ、上下線で遅延。同市垂水区の男性(72)は「休み明けで大勢の人が動くのに、困ったね」と頭を抱えた。JR三ノ宮駅(同市中央区)では振り替え輸送の手続きに長い列ができ、遅刻気味の通勤客らが急ぎ足で駅を後にした。

 灘署によると、軽ワゴン車を運転していた男性(42)は、事故前に踏切から北約10メートルの坂道に駐車して車を離れ、「サイドブレーキの引きが甘かったかもしれない」と話しているという。男性は配送会社の従業員で当時は勤務中だった。

 特急の運転士は踏切内に進入してきた車を発見し、非常ブレーキをかけたが衝突。先頭車両の最前方の台車が進行方向の左側に約40センチ脱線した。灘署は、過失往来危険容疑も視野に、男性から事情を聴いている。