サッカー選手に高まる認知症のリスク…PFAがトレーニング中のヘディング制限を提案

プロサッカー協会(PFA)のサイモン・バーカー副会長は、トレーニングでヘディングを制限する提案が現役選手の支持を得ていると語った。

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先週PFAはサッカー選手の脳疾患増加のリスクを考慮し、トレーニング中のヘディング制限を提案。引退後には認知症を発症する元サッカー選手が増えており、最近では1966年ワールドカップで優勝したイングランド代表メンバー、ノビースタイルズ、レイ・ウィルソン、サー・ボビー・チャールトンも認知症と診断された。昨年の研究ではサッカー選手が脳疾患で亡くなる可能性が一般人の3.5倍高いことが明らかに。練習でのヘディング制限はサッカーの根本的な変更となる中、PFAのバーカー副会長はこの提案は選手たちのサポートされていると主張した。

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「クラブ経営委員会の会議でも話されたし、彼らはこの計画の背後にいる。実際にヘディングが多く行われるのは、試合ではなくトレーニング中だ。でも国際サッカー評議会(IFAB)を通じてFIFAにロビー活動をしていて、上手くいけばゲームの中で脳震とうで選手が倒れた場合、一時的な選手交代を導入出来るかも知れない。使用期間が設けられることを期待しているし、上手くいけば夏にはルールに組み込まれるだろう」。

PFAがトレーニングでヘディング制限を提案※写真 Visionhaus

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